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クリニックのSEO対策は診療圏から!194社の実測と患者が使う3系統の言葉

更新日:2026年10月22日著者:鈴木 広幸16分で読めます
診療圏から始めるクリニックのSEO対策

クリニックのSEO対策で、記事を増やしても来院が増えない。よくある状況です。

原因は記事の本数ではなく、通えない距離の患者を集めていることが多くあります。クリニックは診療圏の外から検索されても来院になりません。

この記事では、診療圏から狙う範囲を決める手順、患者が使う3系統の言葉、診療科目ごとのページ、医療広告ガイドライン、評価が出るまでの期間を解説します。

194社と自社メディア289本の実測値も示します。

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クリニックのSEO対策は診療圏の広さで決まる

診療科によってクリニックの診療圏の広さが変わること

SEO対策の手順は、狙う言葉を選ぶところから始めると教わります。しかしクリニックの場合、その前に決めることがあります。どこまでの距離から来院してもらうかです。

通える距離の患者しか来院しない

検索で見つけてもらっても、通えない距離にあれば来院にはなりません。物を売るホームページと違い、クリニックは患者が足を運ぶ必要があります。

来院につながる範囲は、おおむね次の条件で決まります。

  • 自宅または職場から通える時間
  • 公共交通機関で乗り換えなしで来られるか
  • 駐車場があるか
  • 通院が何回必要な診療内容か

通院が複数回必要な診療では、この範囲がさらに狭くなります。1回で終わる診療と、月に何度も通う診療では、集める相手が変わります。

診療科によって診療圏が変わる

同じクリニックという業種でも、診療科によって患者が動く距離は違います。

診療の種類患者が動く距離狙う地域名の範囲
かぜ・発熱などの一般診療自宅から近い範囲最寄り駅名・町名
歯科・皮膚科などの継続通院通いやすい範囲市区町村名・沿線の駅名
専門外来・自由診療遠方からも来院都道府県名・広域の地名

一般診療だけを行うクリニックが都道府県名で検索の上位を狙っても、来院にはつながりません。反対に、専門外来を持つなら町名だけでは検索する人の数が足りません。

自院がどこに当てはまるかで、狙う地域名の単位が決まります。

診療圏の外の流入は来院にならない

検索からの訪問数が増えても、予約が増えないことがあります。原因の多くは、診療圏の外から訪問されていることです。

地域名を入れずに疾患名だけで記事を書くと、全国から訪問されます。訪問数は伸びますが、来院できる人はほとんど含まれません。

先に診療圏を決めておくと、記事に入れる地域名の単位が決まります。地域で見つけてもらう取り組みはローカルSEOで地域の検索順位を上げる方法にまとめています。

クリニックの患者が検索する3系統の言葉

患者が使う3系統の言葉と、たどりつくページの対応

患者が検索する言葉は、大きく3つに分かれます。どの系統を狙うかで、作るページも来院までの距離も変わります。

症状で探す言葉

多くの患者は、診断名を知らない状態で検索します。「喉が痛い 治らない」「歯茎 腫れた」のような言葉です。

この系統は検索する人が多く、困っている段階にいるため来院に近い位置にあります。一方で、何科にかかるべきか分かっていない人も含まれます。

症状の言葉に、対応する診療内容を結びつけて書くことが必要になります。

診療科と地域を組み合わせた言葉

かかる科が決まっている患者は、地域名と組み合わせて検索します。「◯◯駅 内科」「◯◯市 歯医者」のような言葉です。

検索する人の数は症状の言葉より少ないものの、来院に最も近い系統です。診療圏の中の地名で、この言葉を取りにいきます。

ここで上位に入れていない状態で、ほかの言葉に手を広げても来院は増えません。

疾患名や治療法を調べる言葉

診断を受けた後、患者は疾患名や治療法を調べます。「インプラント 費用」「逆流性食道炎 治し方」のような言葉です。

この系統は全国から検索されるため、来院には直結しません。ただし自由診療や専門外来では、遠方から来院する患者の入口になります。

当社が記事制作を支援した194社の実測では、1記事あたりのクリック数と関係があったのは次の指標でした。

指標クリック数との関係
検索結果に表示された言葉の数+0.784(強い関係がある)
ページ数+0.505
月の契約記事数−0.169(ほとんど関係がない)

出典:当社が記事制作を支援した194社の実測(2026年10月7日集計)。

どの型の言葉が実際に順位を取れているかも、納品した実績から確かめられます。 当社が医療・福祉・介護の分野で納品した342キーワードのうち、 10位以内に入っているか、クリックが発生しているのは81キーワードでした。

言葉の型納品した数10位以内かクリックが出た数
診療内容だけ14738
診療内容+地域13930
症状347
症状+地域144
費用・料金82

出典:当社が記事制作を支援した医療・福祉・介護の16社へ納品した342キーワードの実測(2026年10月22日集計)。クリニック単独では社数が少ないため、分野をまとめた数字です。

診療内容と地域を組み合わせた言葉が、納品数でも成果でも中心になっています。 一方で症状の言葉は48キーワードしか作られていません。 患者が最初に使う言葉はこちらなので、まだ手が付いていない領域です。

本数を増やすことよりも、1ページが拾う言葉の幅が効いています。狙う言葉の調べ方はキーワード選定に使えるツールで解説しています。

クリニックの診療科目ごとにページを分ける

診療科目のページを分ける単位とホームページの構成

診療内容を1ページにまとめているクリニックは多くあります。しかし、まとめたページは拾える言葉が増えるほど順位の幅が開きます。

診療内容を1ページにまとめない

1つのページが拾う言葉は1つではありません。当社が支援するホームページの333ページを調べた結果が次のとおりです。

調べた内容結果
1ページ内の最上位と最下位の順位差中央値で27.0位
10位以内と30位以下の言葉を同時に持つページ32.4%

出典:当社が支援するホームページ333ページの実測(2026年10月7日集計)。

1ページに複数の診療内容を詰めると、一部の言葉だけが上がり、残りは30位以下に沈んだ状態になります。沈んだ言葉は、ページを分けると上がる余地があります。

ページを分ける単位を決める

分ける単位は、患者が検索する言葉に合わせます。

  • 診療科(内科・小児科・皮膚科など)
  • 主要な疾患・治療(インプラント・小児歯科・睡眠時無呼吸など)
  • 自由診療のメニュー

患者が別の言葉で検索しているなら、ページを分けます。同じ言葉で検索されるなら、1ページにまとめたままでかまいません。

歯科のように診療内容が細かく分かれる場合は、分ける数が多くなります。進め方は歯科医院のSEO対策で解説しています。

中身が同じページを増やさない

地域名だけを入れ替えたページを量産すると、どのページも評価されません。「◯◯市 内科」「△△市 内科」で中身が同じページは、同じページとして扱われます。

地域名のページを作るなら、その地域の患者に向けた情報を入れます。アクセス経路、駐車場、周辺の施設からの所要時間など、その地域でしか書けない内容があるかどうかが判断の基準です。

書けないなら、そのページは作りません。

クリニックの記事は患者が使う言葉で書く

医療の記事で最も多い失敗は、院内で使う言葉のまま書くことです。患者は診断名を知らない状態で検索します。

診断名では検索されない

「アトピー性皮膚炎」と検索する人より、「肌 かゆい 治らない」と検索する人のほうが多くいます。

記事の見出しを診断名だけにすると、困っている段階の患者には届きません。患者の言葉を見出しに置き、本文の中で診断名に結びつけます。

診断名を使わないという意味ではありません。両方を記事の中に置きます。

症状の言葉を書き出す

診療科ごとに、患者が使う言葉を書き出します。出どころは次の4つです。

  • 問診票や受付での訴え
  • 電話で聞かれる内容
  • 検索結果の下に出る関連する質問
  • 検索窓に出る候補の言葉

院内で実際に聞いている言葉が最も確かです。受付と看護師に1週間分を書き出してもらうだけで、記事の材料がそろいます。

この一覧は、記事を書くときだけでなく、クリニックのホームページに載せる情報を決めるときにも使えます。

対応していない症状も書く

検索で来た患者が、自院で対応できない症状の場合もあります。その場合に何も書いていないと、問い合わせの電話で対応する手間が発生します。

対応していない診療内容と、紹介できる医療機関の種類を書いておきます。患者にとっては次の行動が決まり、院内の電話対応も減ります。

書き方の注意点は医療SEO記事の書き方にまとめています。

クリニックの医療広告ガイドラインを守って書く

医療機関のホームページは、医療法に基づく広告の規制を受けます。検索対策として有効な書き方でも、使えない表現があります。

体験談は広告に使えない

患者の体験談を治療内容の広告として掲載することは認められていません。口コミを転載する形も同じ扱いになります。

代わりに使えるのは、診療内容の説明、設備、医師の経歴、費用の内訳といった事実です。判断の根拠は厚生労働省の医療広告規制に関するページで確認できます。

記事を書く前に、院内で掲載してよい範囲を決めておきます。

最上級と誇張の表現を避ける

使えない表現には型があります。

避ける表現理由
日本一・No.1・最高客観的な事実として示せない
絶対に治る・必ず改善効果を保証する表現にあたる
他院より優れている他の医療機関との比較にあたる

検索で上位を狙うために強い言葉を入れたくなりますが、規制の対象になる表現は入れません。書ける範囲でも、診療内容を具体的に書けば十分に伝わります。

自由診療は費用と回数を書く

自由診療の内容を掲載する場合、費用、治療期間、治療回数、リスクや副作用の説明が必要になります。

費用だけを書いて、回数やリスクを書かない形は認められていません。自由診療のページを作るときは、この4点をそろえてから公開します。

この4点は、患者が知りたい情報とも重なります。

クリニックのSEO対策で評価が出るまでの期間

検索対策は、始めた月に結果が出るものではありません。どの時点で判断するかを先に決めておくと、途中の数字で迷わなくなります。

順位が落ち着くまでに3か月かかる

記事が検索結果に出てから、順位はおおむね90日で落ち着きます。当社が運営するメディアの記事289本を追った結果が次のとおりです。

初めて表示された日からの経過平均順位
〜30日20.4位
31〜60日12.6位
61〜90日8.7位

出典:当社が運営するオウンドメディアの記事289本の実測(2026年10月7日集計)。起点は検索結果に初めて表示された日です。

289本のうち76.0%が最初の順位より上がり、10位以内に入るまでの日数は中央値で14日、90日以内に90.3%が到達していました。目安は検索順位が上がるまでの期間の目安にまとめています。

医療の分野だけで見た実測

当社が医療・福祉・介護の16社へ納品した342キーワードのうち、納品から3か月以内のものは111キーワードでした。そのうち28キーワードで、10位以内に入るかクリックが発生しています。

出典:当社が記事制作を支援した医療・福祉・介護の16社へ納品した342キーワードの実測(2026年10月22日集計)。クリニック単独では社数が少ないため、分野をまとめた数字です。

3か月で動き始める言葉はありますが、数としては一部です。

残りは順位が付くまでにさらに時間がかかります。医療は調べる人も書き手も多い分野のため、全業種の目安より長めに見ておくほうが判断を誤りません。

予約が増えるのは13か月目以降

予約につながる規模のクリック数が出るのは、おおむね13か月目以降です。194社を続けた月数で分けると、クリック数の中央値は次のとおりでした。

続けた月数クリック数の中央値
〜6か月8
7〜12か月14
13〜18か月52
19か月以降209

出典:当社が記事制作を支援した194社の実測(2026年10月7日集計)。中央値です。

6か月までの中央値は8クリックです。この時点で判断すると、やめる結論になります。

1年は続ける前提で、本数と予算を決めておきます。クリニックは繁忙期に更新が止まりやすいため、続けられる本数から始めるほうが結果的に早く進みます。

何位に入ればクリックされるのか

順位は、10位以内に入るかどうかで意味が変わります。

検索結果の順位クリック率
1位台22.24%
2位台10.28%
3位台4.17%
6〜10位1.43%
11〜20位0.72%

出典:当社が支援する1,298サイトの実測(2026年6月18日〜9月15日、表示451万回)。指名検索を含む数字です。

11位以下にいる間は、表示が増えてもクリックはほとんど発生しません。順位ごとの差は順位別のクリック率の目安で解説しています。

クリニックのSEO対策でよくある失敗

続けているのに来院が増えない場合、原因は記事の質ではないことが多くあります。

院長ブログを記事として数える

学会の参加報告や休診のお知らせは、検索されている言葉に答えていません。更新していることと、検索で見つけてもらえることは別です。

患者が検索する言葉に答える記事と、院内のお知らせは分けて数えます。お知らせは必要な情報ですが、検索対策の本数には入れません。

この2つを混ぜると、本数のわりに成果が出ない状態になります。

診療圏の外の言葉を狙う

検索する人が多い言葉を選ぶと、診療圏の外の言葉になりがちです。都道府県名や全国向けの疾患名の記事は、訪問数だけが伸びます。

確かめるのは、検索からの訪問数ではなく、予約と電話の件数です。この2つが動いていないなら、狙う言葉の範囲を見直します。

自院のホームページで何が止まっているかはホームページで集客できない原因の診断方法で切り分けられます。

更新が止まる

院長が診療の合間に書く体制では、繁忙期に更新が止まります。止まった期間が長いほど、再開してから評価が戻るまで時間がかかります。

続けるために決めておくことは次の3つです。

  1. 月に出す本数(2本から始める)
  2. 書く人と確認する人を分ける
  3. 医療的な内容を誰が確認するか

3つ目は、クリニックでは外せません。書く作業を外に出す場合も、医師の確認は院内に残します。

SEO記事制作代行スマートSEOの実績

当社はスマートSEOとして、SEO記事の制作代行を提供しています。次に示すのは業種を限定しない全体の実績です。

公開している実績は次のとおりです。

項目内容
支援社数700社超
自社メディアでの実績PVが5倍、上位表示キーワード283個
記事の価格1記事4,980円(税別)から、月2本から
記事の長さ8,000〜12,000字

出典:当社スマートSEOのサービスページに掲載している実績(全業種の合計)。

医療・福祉・介護の分野では、16社・342キーワードの納品実績があります。クリニック単独では社数が少ないため、クリニックに限った数字は示していません。

出典:当社の納品キーワード実績(大分類「医療・福祉・介護」の集計)。

この記事で示した194社と289本の実測値も、支援の過程で集めたものです。サービスの内容と進め方はスマートSEO(SEO記事制作代行)のサービスページにまとめています。

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クリニックのSEO記事制作を外注するときの進め方

記事制作を外に出すかどうかは、本数ではなく書ける人がいるかで決めます。

自院で書くものと外注するものを分ける

すべてを外に出す必要はありません。分け方は次のとおりです。

内容担当
診療方針・設備・医師の経歴自院で書く
症状や疾患の解説記事外注できる
医療的な内容の確認必ず院内の医師が行う

自院しか持っていない情報は自院で書きます。調べて書く作業は外に出せますが、確認は院内に残します。

依頼から公開までの流れ

外注する場合の流れは次のとおりです。

  1. 診療圏と診療科目を伝える
  2. 狙う言葉の一覧を作る
  3. 記事の構成を確認する
  4. 原稿を医師が確認する
  5. 公開して順位を見る

3と4を省くと、医療広告ガイドラインに合わない原稿が出てきます。確認の工程を飛ばさない前提で、月の本数を決めます。

月2本であれば、確認の負担は1回30分ほどに収まります。

クリニックのSEO対策でよくある質問

記事は月に何本から始めればよいですか

月2本から始められます。本数より、診療圏の中の言葉を優先して書くほうが効きます。194社の実測でも、月の記事数とクリック数はほとんど関係がありませんでした。

患者の体験談は載せられませんか

治療内容の広告として体験談を掲載することは認められていません。代わりに、診療内容の説明、費用の内訳、設備、医師の経歴といった事実を載せます。

どの地域名で記事を書けばよいですか

診療圏の広さで変わります。一般診療が中心なら最寄り駅名や町名、専門外来があるなら市区町村名から広域の地名までが対象になります。

記事を書いても順位が上がりません

公開から3か月は順位が動く時期です。3か月を過ぎても30位以下なら、1ページに診療内容を詰め込んでいないかを確認します。

歯科でも同じ進め方でよいですか

診療圏の決め方は同じです。歯科は診療内容が細かく分かれるため、ページを分ける数が多くなります。

まとめ:クリニックのSEO対策は診療圏を決めてから始めよう

クリニックのSEO対策で来院が増えない原因は、記事の本数ではありません。通えない距離の患者を集めていることが多くあります。

進める順番は次のとおりです。

  1. 診療科ごとに診療圏の広さを決める
  2. 診療圏の中の地域名と診療科の言葉を先に取る
  3. 症状の言葉を院内から書き出す
  4. 診療科目ごとにページを分ける
  5. 医療広告ガイドラインに合う範囲で書く

評価が出るまでは3か月、予約が増えるのは13か月目以降が目安です。判断の時点を先に決めておけば、途中の数字で止めることがなくなります。

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