サイトを運用していると、以前は開けたはずのリンクがいつの間にか404を返していた、と気づく場面はありませんか。リンク切れは公開した瞬間ではなく、時間が経ってから発生するのが実情です。対策の第一歩は、サイト規模に合ったチェック方法を選び、見つけた後の直し方と定期確認の仕組みまで決めておくことにあります。難しく考える必要はなく、まずはSearch Consoleで自社の404を確認するところから始めれば十分です。
1. リンク切れのチェック方法はサイト規模で選ぶ

Googleがリンクをたどりやすくするには、通常の<a href>要素で有効なURLを指定する必要があります。基本仕様はGoogle検索セントラル「クロール可能なリンク」で確認できます。
リンク切れのチェック方法は、サイトの記事数と更新頻度に合わせて選ぶのが近道です。数十ページの規模と数百ページの規模では、現実的に回せる手段が変わります。ここでは代表的な3つの方法と、それぞれの向き不向きを整理します。
実際に、ネット上ではこんな相談も見られます。
1.1 Search Consoleで自社サイトのリンク切れを確認する
自社サイト内のリンク切れをまず把握したいなら、Google Search Consoleから着手するのが確実です。登録済みのサイトが対象になるため、追加費用なしで自社ドメインの404を洗い出せます。
自社サイトのリンク切れ確認は、まずSearch Consoleから始めるのが最短です。
具体的な手順は次のとおりです。
- プロパティを開く:Search Consoleにログインし対象サイトを選ぶ。
- ページレポートを表示する:左メニューの「ページ」(インデックス作成)を開く。
- 404を絞り込む:「見つかりませんでした(404)」からURL一覧を確認する。
Search Consoleが示すのは自社サイトのURLに限られます。外部へ向けたリンクの状態までは分からない点だけ、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。
1.2 サイト全体をまとめてチェックできる巡回ツールを使う
記事数が数百ページに及ぶ場合は、サイト全体を自動で巡回するツールが向いています。1ページずつ開いて確認する手間が省け、内部リンクと外部リンクをまとめて洗い出せるためです。
ただし無料で使う場合は、次のような制限が付くことが多い点に注意してください。
- チェックできるURL数の上限
- 大規模サイトでの巡回時間の長さ
- 外部リンク判定の精度差
無料枠で足りるかどうかは、自社のページ数を数えてから判断すると失敗が少なくなります。
無料枠の範囲を超えるサイトでは、有料版や分割スキャンを検討する必要が出てきます。まずは小さく試し、取りこぼしが多いようなら手段を切り替える流れがおすすめです。
1.3 ブラウザ拡張で1ページずつリンク切れを確認する
公開前の1記事を素早く確認したいなら、ブラウザの拡張機能が便利です。表示中のページに含まれるリンクを一括で判定し、切れている箇所を色分けで示してくれるものが一般的です。
対象が「今開いているページ」に限られるため、サイト全体の棚卸しには不向きです。一方で、記事を公開する直前の最終チェックには適しています。
新規記事の公開前確認には、ブラウザ拡張が最も手軽な選択肢です。
執筆から公開までの流れに組み込みやすく、リンクを差し込んだ直後にその場で動作を確かめられます。新しく生まれるリンク切れを、公開前の段階でおおむね防げる点が利点です。
1.4 3つのチェック方法の向き不向きを比較する
3つの方法は優劣ではなく、使い分けが前提です。対象範囲と確認タイミングが違うため、下の比較表で自社に合うものを選んでください。
| チェック方法 | 対象範囲 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Search Console | 自社サイトの404 | まず全体像をつかみたいとき |
| 巡回ツール | サイト全体の内部・外部リンク | 記事数が多いサイト |
| ブラウザ拡張 | 表示中の1ページ | 公開前の個別チェック |
まずSearch Consoleで全体を把握し、規模に応じて巡回ツールや拡張を足すのが現実的です。
1つに絞る必要はありません。日常はSearch Console、棚卸しは巡回ツール、新規公開前は拡張、と役割で分けると無理なく続けられます。
2. 見つけたリンク切れの対処法

リンク切れは見つけて終わりではなく、直し方を決めておくと処理が速くなります。判断の分かれ目は「移動先が分かるか」と「自社ページか外部ページか」の2点です。ここでは状況別の対処を順に見ていきます。
2.1 移動先が分かる場合は新しいURLに差し替える
外部リンクの参照先が別URLへ移動しているだけなら、新しいURLに差し替えれば解決します。サイトのリニューアルでページ構成が変わり、URLだけが変更されているケースがこれにあたります。
移動先が特定できるなら、迷わず新URLへ差し替えるのが基本です。
差し替える前に、移動先のページ内容が元の趣旨と合っているかを一度確認してください。同じURL構造でも、まったく別の内容に置き換わっている場合があるためです。参照の意図に合わないなら、無理に残さず外す判断も選択肢になります。
2.2 リンク先がなくなった場合はリンクを外す
参照先のページが完全に消え、移動先も見当たらない場合は、リンク自体を外して文章を成立させます。読者を404へ誘導し続けるより、テキストだけを残したほうが読みやすくなるためです。
このとき、似た内容の別サイトへ安易に張り替えるのは避けてください。代替リンクを無理に探すより、リンクを外して本文を整えるほうが安全です。
情報の裏づけとして必要だった参照なら、別の一次情報を探し直すか、記述自体を見直します。切れたリンクをそのまま放置しないことが、読者の信頼を保つうえで欠かせません。
2.3 自社ページの移動や削除で生じたリンク切れの転送設定
自社ページのURLを変更したり削除したりした場合は、旧URLから新URLへの転送(リダイレクト)を設定します。転送を入れておけば、旧URLへアクセスした読者も検索エンジンも、新しいページへ自動で案内されます。
ページを完全に削除して移動先もない場合は、削除済みであることを示すコードを返す選択肢もあります。存在しないページを「無い」と明示することで、いつまでもインデックスに残り続ける事態を避けられます。
自社側の変更で生じた切れは、転送設定でほぼ防げる領域です。
URLを変える運用が多い場合ほど、変更と同時に転送を設定する習慣が効いてきます。後からまとめて直すより、その場で対応するほうが漏れは少なくなります。
2.4 対処の判断フローを整理する
状況ごとの対処は、順番に判断すると迷いません。次の流れで上から確認していってください。
- 移動先を確認する:参照先が別URLへ移っていないか調べる。
- 差し替えるか外すか決める:移動先があれば新URLへ、なければリンクを外す。
- 自社ページを転送する:自社の変更が原因なら旧URLから新URLへ転送を設定する。
「移動先の有無」と「自社か外部か」の2軸で見れば、対処はほぼ決まります。
この順番を運用ルールとして共有しておくと、担当者が代わっても対応がぶれません。判断基準が固定されるため、処理のスピードも安定します。
自社側のリンク切れは、URLの付け方を最初に決めておくことでも減らせます。URL設計の考え方は日本語パーマリンクのデメリットを解説した記事で整理しています。
URL変更に伴うリンク切れを防ぐ方法は、サイトリニューアルのSEOチェックリストでも解説しています。
3. リンク切れが起きる原因とその影響

リンク切れは、自社側の変更と相手側の変更の両方から生まれます。原因を切り分けておくと、防げるものと定期確認で拾うものを区別できます。影響については、検索順位への作用と読者体験への作用を分けて考えるのが実態に合います。
3.1 自社側の変更でリンク切れが起きるケース
自社側の原因は、URLに関わる変更に集中します。転送を設定しないままURLをいじると、その時点で内部リンクや被リンクが切れてしまうためです。
主な発生源は次のとおりです。
- URLの変更
- スラッグの編集
- ページの統合や削除
自社側の切れは原因が明確で、転送設定によって防げる範囲です。
これらはいずれも運用ルールでコントロールできます。URLを変える作業には転送設定をセットで組み込む、と決めておけば、うっかりの発生を大きく減らせます。
3.2 リンク先の都合でリンク切れが起きるケース
相手側の原因は、こちらでは事前に防げません。参照していた外部サイトが、予告なく状態を変えることがあるためです。
実際に、SNS上でも次のような原因の実例が共有されています。
SNSの声
「Google Driveにファイルをおいて、htmlからそこにリンクをはっていたことが、リンク切れ発生の原因になった。Google Driveの内容はよく変更される。」
出典: X(@genkuroki)
代表的なパターンを挙げます。
- リンク先サイトの閉鎖
- 参照先ページの削除
- ドメインの移管や失効
相手都合の切れは防げないからこそ、定期的な確認で拾う前提が必要です。
外部リンクを多く張っている記事ほど、この影響を受けやすくなります。防止ではなく発見の仕組みを用意しておくことが、現実的な備えになります。
3.3 読者の離脱につながる影響
リンク切れの影響で見落とされがちなのが、読者体験への打撃です。クリックした先が404だと、読者は求めた情報にたどり着けず、その場で離脱しやすくなります。
検索順位への直接的な影響を心配する声は多いものの、実務でまず表れるのは読者の離脱です。順位よりも先に、読者の信頼と再訪の機会が失われる点を軽視できません。
とくに購入や問い合わせへ導く導線上でリンクが切れていると、機会損失に直結します。流入の多いページから優先して確認する理由は、この読者体験への影響にあります。
3.4 サイトの評価とリンク切れの関係をどう見るか
サイト評価との関係は、過度に不安を煽らずに見るのが適切です。リンク切れが数本あるだけで検索順位が急落するわけではありません。
一方で、大量のリンク切れは検索エンジンの巡回効率を下げ、間接的に評価へ影響しうる要因になります。数の多寡で深刻度が変わるため、まずは流入の多い記事から手をつけるのが合理的です。
優先すべきは全件の完璧さではなく、流入の多い記事を先に直すことです。
なお、日本語のパーマリンクをそのまま使うとURLが変わりやすく、リンク切れの原因になりがちです。URL設計の考え方については別途整理していますので、あわせて見直しておくと予防につながります。
公開前の確認に何を含めるかは、校正と校閲の違いを解説した記事もあわせて参考にしてください。
引用元やリンクの品質確認は、E-E-A-Tで信頼性を高める方法と合わせて行うと効率的です。
4. リンク切れを定期的にチェックする仕組み

リンク切れは繰り返し生まれるため、単発ではなく定期確認の仕組みが要ります。ポイントは、頻度を決め、確認のタイミングを運用へ組み込むことです。特別なツールを新たに増やさなくても、既存の運用フローへ確認の手順を一つ差し込むだけで、無理なく続けられる仕組みになります。
4.1 チェックの頻度をどう決めるか
チェックの頻度は、毎日である必要はありません。記事数と更新頻度から、無理なく回せる間隔を決めるのが現実的です。
判断の材料になるのは次の3点です。
- 記事数
- 更新頻度
- 外部リンクの多さ
更新が活発なサイトほど間隔を短く、静的なサイトほど長く、と調整するのが目安です。
たとえば更新の少ないサイトなら数か月に一度でも足ります。逆に外部リンクを多用するサイトは、間隔を詰めておくと切れの放置を防げます。自社の運用ペースに合わせて決めてください。
4.2 リンク切れの確認を運用に組み込むタイミング
新しく生まれるリンク切れは、公開前のチェックで大半を防げます。公開フローの確認項目に「リンクが開くか」を1行加えるだけで、新規分の見落としが減るためです。
組み込みやすいタイミングは次のとおりです。
- 記事の公開前
- 大幅なリライトの後
- 定期メンテナンスの回
確認を単独作業にせず、既存のフローへ差し込むと続けやすくなります。
定期確認だけに頼ると、次の巡回まで切れが放置されがちです。公開前の1手間と定期確認を組み合わせることで、抜けの少ない運用になります。
4.3 チェックにかかる時間の目安
チェックにかける時間は、記事1本あたり20〜30分を目安にしています(自社調べ)。この記事チェックの工程に、リンクが開くかどうかの確認を含めておく進め方です。
公開前にこの確認を済ませておくと、公開後にまとめて直す手間を減らせます。分散して少しずつ確認するほうが、まとめて棚卸しするより負担は軽くなります。
公開前チェックにリンク確認を含めるだけで、後追い修正の量が目に見えて減ります。
なお、こうした確認は文章の校正・校閲とあわせて行うと効率的です。校正と校閲の違いや進め方については別途整理していますので、確認工程を設計する際の参考にしてください。
SEO記事の企画・執筆・品質確認を支援するスマートSEO

スマートSEOは、700社以上を支援するSEO記事制作代行サービスです。1記事4,980円(税別)、月2〜100記事、8,000〜12,000文字を目安に、記事の企画・構成・執筆・品質確認を支援します。
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6. リンク切れのチェック方法に関するよくある質問

最後に、リンク切れのチェックに関してよく寄せられる疑問をまとめます。本文で触れた要点を、判断や行動に移しやすい角度で整理しました。
6.1 リンク切れがあると検索順位のペナルティを受けますか?
数本のリンク切れで順位が急落するようなペナルティは、基本的にありません。まず影響が出るのは検索順位ではなく、404にたどり着いた読者の離脱です。
ただし、リンク切れが大量にたまると検索エンジンの巡回効率が下がり、間接的に評価へ響く要因にはなります。順位への直接的な作用を心配して全件を急ぐより、流入の多い記事から優先して直すほうが効果的です。深刻度は数の多さで判断してください。
6.2 外部リンクのリンク切れも定期的に確認したほうがよいですか?
外部リンクこそ定期的な確認が必要です。相手サイトの都合で予告なく切れるため、自社では事前に防げないからです。
確認を続ける際は、次の観点で優先順位をつけると負担を抑えられます。
- 相手都合で予告なく切れる前提で見る
- 影響の大きい導線上の外部リンクを優先する
- 数か月に一度など間隔を決めて巡回する
すべてを一度に見直す必要はありません。流入や成果に近いページから確認し、間隔を決めて回すことで、無理なく続けられます。
6.3 削除したページには404ページを用意したほうがよいですか?
対応は、そのページを移動したのか完全に削除したのかで分かれます。移動なら旧URLから新URLへ転送を設定し、読者と検索エンジンを新しいページへ案内するのが基本です。
完全に削除して移動先もない場合は、削除済みであることを示すコードを返す選択肢があります。存在しないページを明示しておくと、いつまでもインデックスに残る事態を避けられます。案内先の有無で使い分けてください。
7. まとめ:リンク切れは公開後に生まれる前提で確認を仕組み化しよう
リンク切れは公開時点で完結する問題ではなく、時間の経過とともに新しく生まれます。自社側のURL変更で起きるものは転送設定で防げますが、相手サイトの都合で切れるものは防げないため、定期的な確認が欠かせません。
対応の出発点は、Search Consoleで自社の404を確認することです。記事数が多ければ巡回ツール、公開前の個別確認にはブラウザ拡張、と規模に応じて手段を選び分けてください。
見つけたリンク切れは、移動先が分かれば差し替え、消えていればリンクを外し、自社ページなら転送を設定する、と判断の順番を決めておくと迷いません。確認の頻度と組み込むタイミングをあらかじめ運用へ落とし込み、公開後に生まれる前提で仕組み化しておきましょう。
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