業種別ホームページレポート
建設業ホームページレポート2026問い合わせにつながるホームページの共通点
2020年4月16日〜2026年8月29日に公開まで完了した建設・建築・リフォーム関連の顧客ホームページ1,041件をもとに、問い合わせ前の不安を減らし、無料見積もりや相談につながるホームページの共通点を整理しました。
この調査でわかったこと
プロパゲートの調査では、問い合わせにつながる建設業ホームページの共通点は、見た目の印象だけでなく「3秒で伝わる名乗り」「金額の目安と安心の証拠」「見積もりまでの道すじ」を整えていることでした。
- 開いて3秒の名乗り方: プロパゲートの調査では、問い合わせにつながる建設業ホームページの第一条件は、ファーストビューで「何の会社か」「どの地域に対応するか」「何を頼めるか」が3秒で伝わることでした。
- 金額の目安と安心の証拠: プロパゲートの調査では、建設業ホームページでは、金額の目安と、許可・資格・施工実績・保証などの安心材料を近い位置に置くことが問い合わせ前の不安軽減につながっていました。
- 無料見積もりまでの道すじ: プロパゲートの調査では、問い合わせにつながる建設業ホームページほど、施工事例を見たあとに無料見積もりまで迷わず進める導線が用意されていました。
調査背景
紹介・既存取引に加え、選ばれる入口へ
建設業では、長く紹介、元請け、既存取引を中心に受注してきた会社が少なくありません。しかし現在は、紹介を受けた相手であっても、発注前に社名で検索し、ホームページを確認します。ホームページは「新規集客だけの道具」ではなく、紹介後の信頼確認、相見積もり時の比較、採用候補者の会社理解にも関わる入口になっています。
このとき訪問者が確認しているのは、見た目のきれいさだけではありません。どんな工事を頼めるのか、どの地域まで対応できるのか、費用はどのくらいか、資格や許可はあるのか、問い合わせた後にどのような流れで見積もりへ進むのか。こうした基本情報が、問い合わせ前の判断材料になります。
本レポートでは、プロパゲートが2020年4月16日〜2026年8月29日に制作・運用支援し、公開まで完了した建設・建築・リフォーム領域の顧客ホームページ1,041件を起点に、問い合わせにつながるホームページに共通する情報設計を整理します。業界全体の統計ではなく、当社制作・運用現場で確認してきた一次情報にもとづく実務レポートです。
公的一次情報
建設業を読むための参照情報
本レポートの主分析はプロパゲートの制作・運用実績にもとづきます。あわせて、建設業の制度や市場を理解する前提として、国土交通省と政府統計の一次情報を参照しています。
国土交通省
全国の建設業許可業者数調査
国土交通省は令和7年度末、つまり2026年3月31日時点の全国の建設業許可業者数を483,823業者と公表しています。建設業の市場には非常に多くの許可業者が存在するため、ホームページ上で対応工事、地域、許可・資格、実績を明確に示すことが比較検討時の基本情報になります。
公式情報を見る国土交通省
建設業の許可とは
建設工事を請け負って営業するには、建設業法第3条にもとづく許可が原則として必要です。軽微な建設工事のみを請け負う場合は例外がありますが、訪問者から見ると許可の有無、対応できる工事の範囲、会社としての体制は信頼判断の重要な材料になります。
公式情報を見る政府統計の総合窓口 e-Stat / 国土交通省
建設工事受注動態統計調査
建設工事受注動態統計調査は、建設工事の受注動向を発注者別、業種別、工事種類別、地域別に把握するための公的統計です。レポート本文では市場規模そのものを独自推計せず、こうした公的統計と、プロパゲートの制作・運用現場で得た一次情報を分けて扱います。
公式情報を見る発見
成果を生む3つの設計
発見 1
開いて3秒の名乗り方
プロパゲートの調査では、問い合わせにつながる建設業ホームページの第一条件は、ファーストビューで「何の会社か」「どの地域に対応するか」「何を頼めるか」が3秒で伝わることでした。
現場で見た実例描写
建設業のホームページでは、会社名や立派な施工写真を大きく見せていても、訪問者から見ると「住宅リフォームなのか、土木工事なのか、外壁塗装なのか」「自分の地域に来てくれるのか」「法人向けなのか個人宅向けなのか」が分からないケースがあります。紹介で会社名を聞いた人であっても、発注前にはホームページで対応範囲を確認します。その最初の数秒で自分ごと化できないと、施工事例や料金まで読まれる前に離脱が起きます。
なぜそうなるか
建設業はサービス名だけでは提供範囲が伝わりにくい業種です。同じ「建設会社」でも、公共工事、店舗内装、住宅リフォーム、屋根工事、外壁塗装、解体、造成、設備工事では、顧客の悩みも見積もりの前提も異なります。だからこそ、抽象的な理念より先に、業態、地域、対応工事を一文で示す必要があります。
明日からできる改善
トップの最初の見出しを「地域名+業態+対応工事」で書き直す。例として「渋谷区・世田谷区の住宅リフォームと外壁塗装なら」「大阪府内の店舗内装・原状回復工事に対応」のように、訪問者が自分の相談先か判断できる表現にする。
発見 2
金額の目安と安心の証拠
プロパゲートの調査では、建設業ホームページでは、金額の目安と、許可・資格・施工実績・保証などの安心材料を近い位置に置くことが問い合わせ前の不安軽減につながっていました。
現場で見た実例描写
建設業では、現場条件によって金額が変わるため、詳細な料金表を出しにくい会社が多くあります。一方で、訪問者は問い合わせ前に「自分の予算で相談してよいのか」「相場から大きく外れないか」「信頼できる会社か」を確認したいと考えています。費用の目安がまったくないページでは、問い合わせ後に高額な提案を受ける不安が残ります。逆に、価格だけが強く出ていて保証や資格が見えないページでは、安さへの不安が残ります。
なぜそうなるか
問い合わせは、興味だけで発生するわけではありません。建設業の相談は金額が大きく、現地調査や打ち合わせも伴うため、訪問者は問い合わせ前に一定の安心材料を求めます。価格の目安は相談の入口を作り、許可・資格・保証・施工実績は、その価格で任せてよい理由を補強します。この2つを離して配置すると、読者の不安が解消される前に導線から外れてしまいます。
明日からできる改善
詳細な料金表が難しい場合でも、「外壁塗装 〇〇万円〜」「水回りリフォーム 〇〇万円〜」「現地調査後に正式見積もり」など、判断に使える費用帯や見積もり基準を掲載する。その近くに、建設業許可、資格、保険、保証、施工実績、対応年数などの安心材料を並べる。
発見 3
無料見積もりまでの道すじ
プロパゲートの調査では、問い合わせにつながる建設業ホームページほど、施工事例を見たあとに無料見積もりまで迷わず進める導線が用意されていました。
現場で見た実例描写
建設業サイトでは、施工事例はよく見られる重要コンテンツです。ただし、事例を読んだ直後に「自分の場合はどう相談すればよいか」が分からないと、問い合わせにはつながりません。施工前後の写真、工事内容、期間、費用感を確認した読者は、その場で次の疑問を持ちます。自宅や自社の状況でも対応できるのか、見積もりは無料なのか、現地調査は必要なのか、電話とフォームのどちらがよいのか。ここに答える導線が必要です。
なぜそうなるか
問い合わせ導線は、ページ末尾にボタンを置くだけでは不十分です。訪問者が「相談してもよさそう」と感じるタイミングは、施工事例、対応エリア、費用感、保証、会社情報を読んだ直後に生まれます。その場に次の行動がなければ、せっかく高まった相談意欲が途切れます。
明日からできる改善
主要な施工事例の直後に、無料見積もり、現地調査、相談方法、必要な情報を短く案内する。フォーム導線だけでなく、スマホでは電話やLINEの導線もすぐ押せる位置に置き、相談前に準備する内容を明記する。
セルフチェック
問い合わせを増やす10項目
まずは自社サイトを見ながら、次の項目を確認してください。すべてを一度に直す必要はありませんが、問い合わせ前の不安に関わる項目から優先して整えることをおすすめします。
特に、ファーストビュー、施工事例、費用目安、見積もり導線は問い合わせ率に影響しやすい項目です。
- 1トップを開いて3秒以内に、建設・リフォーム・塗装などの業態が分かる
- 2対応エリアがファーストビューまたは直後に書かれている
- 3施工事例に工事内容・地域・期間・費用目安のいずれかが入っている
- 4建設業許可、資格、保証、保険などの安心材料が確認できる
- 5料金表または費用の考え方が説明されている
- 6問い合わせから見積もりまでの流れが分かる
- 7スマホで電話・LINE・フォームにすぐ進める
- 8代表者や職人の顔、会社の考え方が見える
- 9よくある質問で、費用・期間・対応範囲の不安に答えている
- 10施工事例の後に次の行動を促す導線がある
業態別の違い
信頼の作り方 早見表
同じ建設業でも、建設・土木、リフォーム・工務店、塗装・防水では、訪問者が確認したい情報が少しずつ異なります。自社の業態に近い行から、どの情報を優先して掲載すべきかを確認してください。
建設・土木
信頼建設業許可、資格、施工管理体制、法人・行政案件の実績、対応できる工事規模。
金額案件ごとに条件が変わるため、固定価格よりも見積もり基準、保証、体制説明が価格開示の代替になります。
導線法人・行政・元請けが確認しやすいように、実績、対応範囲、問い合わせ窓口を明確にします。
リフォーム・工務店
信頼施工事例、代表者の顔、職人の雰囲気、地域密着の姿勢、アフター対応。
金額「30万円〜」などの価格アンカーや、施工事例ごとの費用帯が相談前の不安を下げます。
導線事例を見た直後に、無料相談、現地調査、見積もり依頼へ進める導線を置きます。
塗装・防水
信頼施工写真、保証年数、使用塗料、地域での対応実績、劣化症状への説明。
金額外壁、屋根、防水など部位別の費用目安があると、自宅の状況に置き換えて検討しやすくなります。
導線劣化症状の説明、施工事例、無料診断・見積もり相談を近い距離で接続します。
FAQ
建設業ホームページのよくある質問
建設業にホームページは本当に必要ですか?
必要です。紹介や既存取引を中心に受注している会社でも、発注前の確認先としてホームページは見られます。会社の実在性、施工内容、対応エリア、許可・資格、問い合わせ先が整理されていると、紹介後の不安を減らし、相談まで進みやすくなります。
施工事例が少なくても問い合わせは来ますか?
施工事例が少ない段階でも、対応できる工事、対応エリア、見積もりの流れ、資格や保証、代表者の考え方を整理すれば、相談先としての判断材料を作れます。事例が少ない場合は、写真の枚数よりも、どんな悩みにどう対応したかを丁寧に書くことが重要です。
料金はホームページに載せるべきですか?
可能な範囲で載せることを推奨します。建設業では現場条件により価格が変わるため、確定金額を出せないことがあります。その場合でも、代表的な費用帯、見積もり基準、価格が変わる条件を載せることで、問い合わせ前の不安を下げられます。
自作ホームページとの違いは何ですか?
自作ホームページでも情報を掲載することはできますが、問い合わせにつながる順番、スマホでの導線、信頼材料の見せ方、施工事例の書き方まで整えるには設計が必要です。制作会社は、訪問者が何を確認してから問い合わせるかを逆算して構成します。
ホームページから問い合わせが来るまでの期間はどのくらいですか?
業態、地域、競合状況、既存の認知、広告やSNSとの連携によって変わります。公開直後から既存顧客や紹介先の確認ページとして機能する場合もあれば、検索流入を育てるには継続的な更新と改善が必要です。
このレポートは引用できますか?
引用・転載時は「株式会社プロパゲート調べ」と明記し、該当レポートページへのリンクをお願いします。チェックリストも同条件で利用できます。
調査の方法
調査概要
各レポートでは個別の調査概要を記載し、詳細な考え方はこの共通メソドロジーに集約します。
調査材料 01
自社制作・運用サイトの構造データ
プロパゲートが2020年4月16日〜2026年8月29日に制作・運用支援し、公開まで完了した顧客ホームページのうち、業種、サイト種別、ページ構成、問い合わせ導線、掲載情報、更新・改善の履歴を確認対象にしています。公開ページでは、個社名や非公開情報ではなく、業種別に共通して見られた構造上の傾向を整理しています。
調査材料 02
顧客サイトの実地成果調査
問い合わせ、見積もり依頼、予約、採用応募など、サイトごとに期待される成果に対して、どの情報が判断材料として機能しているかを確認しています。建設業版では、とくに施工事例、対応エリア、費用の目安、許可・資格、保証、問い合わせ前後の流れを重点的に見ています。
調査材料 03
制作・改善の現場に蓄積された設計ルール
ディレクター、デザイナー、改善担当が現場で採用してきた判断基準を照合しています。見た目の印象だけでなく、訪問者が何に不安を感じ、どの順番で情報を確認し、どこで問い合わせに進むかを重視しています。
調査範囲: 本シリーズは当社制作サイトの実測にもとづく知見であり、業界全体の統計調査ではありません。制作実績数は2020年4月16日〜2026年8月29日に公開まで完了した顧客ホームページを対象とし、非公開データや個社情報は掲載しません。
引用・転載時は「株式会社プロパゲート調べ」と明記のうえ、該当レポートページへのリンクをお願いします。
