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kintoneとは?顧客管理だけじゃないAI連携での活用の広がりを解説

更新日:2026年8月21日著者:鈴木 貴登14分で読めます
kintoneとは

社内の情報が複数の表計算ファイルやメールに散らばり、必要な数字を探すだけで時間が過ぎていくと感じている方は多いはずです。kintoneは、プログラミングなしで業務アプリを作れるクラウドサービスで、案件管理や日報などの情報を1か所に集約できます。

さらにAIとつなぐと、入力や集計といった手作業を自動化し、蓄積したデータを判断材料として引き出せるようになります。入れ替えではなく、今ある環境につなぐ発想が無理のない第一歩になります。

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1. kintoneとは開発不要で業務アプリを作れるサービス

kintone公式サイトのトップページ

1.1 kintoneとは何か(開発なしで業務アプリを作れる仕組み)

kintoneは、プログラミングなどの専門的な開発をしなくても、自社の業務に合わせた業務アプリをクラウド上で作れるサービスです。サイボウズが提供しており、案件管理や日報といった用途ごとに、必要な入力項目を画面上で組み立てて使います。製品の詳細は、kintone公式サイトで確認できます。

作り方はドラッグ&ドロップが中心で、文字入力欄や日付欄、選択肢などの部品を並べるだけで形になります。エンジニアに依頼して数週間待つのではなく、現場の担当者が即日から数日でアプリを用意できる点が、従来のシステム開発との大きな違いです。

思いついた改善をすぐ試せるため、運用しながら項目を足したり並べ替えたりと、小さく直しながら育てられます。

1.2 kintoneの主な特徴

kintoneの特徴は、大きく次の3点に整理できます。導入を検討する際は、この3つが自社の課題に合うかを確認すると判断しやすくなります。

  • 専門知識がなくても操作できる手軽さ
  • クラウド上で最新の情報を共有できる仕組み
  • 現場に合わせて項目を追加できる柔軟さ

クラウドサービスのため、パソコンでもスマートフォンでも同じ画面を開けて、外出先から日報を入力するといった使い方もできます。ノーコードで作れる一方、標準機能で足りない部分はプラグインや外部サービスとの連携で補えます。「まず素早く作り、使いながら自社仕様に寄せていける」柔軟さが、幅広い業種で選ばれる理由の一つです。

2. kintoneでできること

kintoneとは

2.1 まとめて扱える社内情報の例

kintoneは、これまで部署ごとにバラバラだった社内情報を、同じ仕組みの上でまとめて扱える点に強みがあります。どの情報から始めるか迷う場合は、日々くり返し記録している業務から選ぶと効果を実感しやすくなります。

  • 案件や商談の進捗管理
  • 日報や作業報告の記録
  • 問い合わせや顧客対応の履歴
  • 備品や在庫の一覧管理

いずれも「エクセルで管理していたが、ファイルが増えて収拾がつかない」となりがちな領域です。これらを1つのサービスに集約すると、誰が最新版を持っているかを探す手間が減り、情報の行方が分からなくなる事態を防ぎやすくなります。

2.2 kintoneなら複数人で同じデータを共有・編集できる

kintoneは、クラウド上の同じデータを複数人で同時に扱える点が実務で効いてきます。誰かが入力した内容はその場で反映されるため、ファイルをメールで送り合ってバージョンがずれる、といった問題が起きにくくなります。

たとえば営業担当が外出先で商談結果を登録すると、内勤のメンバーはその情報をすぐ確認できます。同じ画面を全員が見ている状態を保てるため、報告のための転記や口頭共有が減り、情報のずれからくる二重対応を防げます。

閲覧や編集の権限も設定できるので、見せる範囲を絞りながら共有したい場合にも向いています。

2.3 問い合わせフォームの内容を自動で登録できる

kintoneは、Webフォームやチャット経由で受け取った情報を、自動でデータとして登録する連携も可能です。お客様がフォームに入力して送信した内容が、そのままkintone内の1件のデータとして蓄積されるため、担当者が手で打ち直す必要がありません。

問い合わせを受けるたびに転記していると、金曜の夕方に依頼が重なった日などは対応が後回しになり、入力漏れも起こりがちです。フォームと連携させておけば、受け付けた内容が自動で残り、対応状況の管理までひとつながりで扱えます。

3. アプリが増えると出てくる情報管理の課題

kintoneとは

3.1 アプリが増えてkintone内の情報が分散しやすい

kintoneは手軽にアプリを作れる反面、便利さゆえにアプリが増え、情報が分散しやすいという課題も生まれます。案件用、日報用、問い合わせ用と別々に作っていくうちに、関連する情報が複数のアプリに分かれてしまうのです。

すると「この案件の対応履歴はどのアプリを見ればよいのか」と迷い、探す時間が積み上がります。アプリ単体では整理されていても、全体を横断して見たいときに手間がかかるようになります。

この段階でつなぎ方を考えておくと、後からの整理が楽になります。

3.2 入力や転記の手間が残る

kintoneを導入しても、人が手で入力・転記する作業までは自動でなくならない点に注意が必要です。あるアプリに登録した内容を、別のアプリや集計表に打ち直している場面は少なくありません。

たとえば問い合わせアプリに入った顧客名を、案件アプリにもう一度入力し直す、といった転記です。同じ情報を二度三度と扱うほど入力ミスの余地が増え、後から数字が合わない原因にもなります。

実際に、SNS上でも同じ情報を入力し直す手間に悩む声が見られます。

ネット上の声

「同じ情報をコピーするのが億劫なので自動で入力してほしいのですが、こちらは可能でしょうか。」

出典: Yahoo!知恵袋

こうした転記は一件あたりは数分でも、件数がまとまると無視できない負担になりがちです。手作業が残っている工程こそ、後述する自動化で効果が出やすい部分になります。

3.3 kintoneの情報を人が手作業で集計している

kintoneに情報がたまっても、その集計や報告を人が手作業で行っていると、時間と負担がかかり続けます。よくあるのが、次のような状態です。

  • 毎月の集計に数時間かかっている
  • 転記の途中でミスが起きても気づきにくい
  • 集計の手順を特定の担当者しか把握していない

この状態は、担当者が不在になった途端に集計が止まるという弱さも抱えています。情報を集める仕組みは整っても、そこから判断材料を取り出す工程が人手のままでは、蓄積したデータを十分に活かしきれません。集計こそ自動化の効果が見えやすい領域です。

4. kintoneとAIをつなぐと変わること

kintoneとAIをつなぐ流れを4段階で示した図解

4.1 入力・転記・集計・通知をkintoneとAIで自動化する

kintoneとAIをつなぐ最大の変化は、これまで人手で行っていた一連の作業を自動化できる点にあります。入力から通知までを次の流れで置き換えていくと、負担が段階的に軽くなります。

  1. 入力を自動化する:フォームや他システムの情報を自動で取り込む
  2. 転記を自動化する:別アプリや集計先へデータを自動で反映する
  3. 集計を自動化する:登録された数値を自動で合算・整形する
  4. 通知を自動化する:条件に合う案件を担当者へ自動で知らせる

4つすべてを一度に置き換える必要はありません。手間の大きい工程から順に自動化すると、早い段階で効果を実感でき、現場の納得も得やすくなります。

4.2 蓄積した情報をAIが参照できるようになる

kintoneに蓄積したデータをAIが横断して参照できるようになると、情報の使い方そのものが変わります。これまでは目的のデータを探し、条件を指定して抽出する必要がありました。

AIとつなぐと、「今月の問い合わせで多かった要望は何か」といった問いに対して、蓄積された記録をもとに答えを引き出せるようになります。担当者が複数のアプリを行き来して集める代わりに、必要な情報を言葉で尋ねられるのです。

データを「探す」から「尋ねる」へ変えられるため、情報を扱える人が特定の担当者に限られなくなります。

その結果、判断に必要な材料へたどり着くまでの時間を短くできます。

4.3 kintoneとAIをつなぐ仕組み(LLM API・MCP・n8nの活用)

kintoneとAIの連携は、単独の製品ではなく、いくつかの技術を組み合わせて実現します。株式会社プロパゲートでは、次のような要素を用途に応じて組み合わせて自動化を構築しています。

  • kintoneに業務情報を蓄積する土台
  • n8nで各ツールの処理を自動でつなぐ
  • MCPでAIと外部データを安全に連携させる
  • LLM APIで自然言語の処理を担う

これらは役割が異なり、組み合わせることで「データの保管」「処理の連携」「AIによる判断」を一連の流れにできます。既存のkintoneを起点に必要な部分だけを足していけるため、大がかりな作り替えをせずに自動化を始められます。プロパゲートAIデスクは、こうした組み合わせを業務に合わせて設計する支援を行っています。

5. 情報を1か所に集約して得られるkintoneの効果

kintoneで情報を1か所に集約するイメージ

5.1 情報がkintoneに集まると集計が自動で整う

情報がkintoneに集約されると、判断材料となる集計が自動でそろう状態を作れます。データが1か所にまとまっているからこそ、合算や比較を自動処理に任せられるようになるためです。

  • 最新の数値をいつでも確認できる
  • 集計を待つ時間がなくなる
  • 部署をまたいだ比較がしやすくなる

これまで月末にまとめて行っていた集計が、常に最新の状態で見られるようになります。数字を作る作業から解放されると、その数字をどう読み、次に何をするかという本来の検討に時間を回せます。

5.2 集計の周期を短くして経営判断に活かす

情報が集約され集計が自動化されると、これまで月に一度だった把握を、より短い周期へ変えられます。周期が短くなるほど、状況の変化に早く気づき、判断を前倒しできるようになります。

株式会社プロパゲートのプロパゲートAIデスクでは、月次で行っていた決算をリアルタイムの日次決算へ変えた事例があります。月末を待たずに日々の数字を確認できると、問題の兆候を早期に把握でき、対応の遅れを防ぎやすくなります。

まずは負担の大きい集計から周期短縮に取り組むと、効果を実感しやすくなります。

6. kintoneを入れ替えずにAIとつなぐ進め方

6.1 既存のkintoneを入れ替えずにつなぐところから始める

AI活用を考えるとき、今のkintoneを入れ替える必要はなく、つなぐところから始めるのが現実的です。すでに現場が使い慣れた環境を残せるため、操作を覚え直す負担や移行のリスクを避けられます。

入れ替えを前提にすると、検討も準備も大きくなり、着手そのものが遠のきがちです。今ある環境に自動化を後から足していく形なら、日々の業務を止めずに一部分から改善を進められます。

蓄積したデータもそのまま使えるため、これまでの記録を無駄にせずに済みます。

6.2 AIとつなぐ業務の優先順位を決める

どの業務からAIとつなぐかは、効果と負担を見比べて優先順位をつけると判断しやすくなります。次の手順で整理すると、迷わず着手先を選べます。

  1. 手間の大きい業務を洗い出す:毎日・毎月くり返す作業を書き出す
  2. 自動化しやすさを見る:手順が決まっていて例外の少ない作業を選ぶ
  3. 効果の大きさで並べる:削減できる時間やミスの多さで順位づけする

すべてを同時に変えようとすると、現場が混乱し、かえって定着しません。手間が多く手順の決まった業務から着手すると、短期間で成果が見え、次の工程へ進めやすくなります。

6.3 小さく試して現場に定着させる

AI連携は、一気に広げるのではなく、小さく試して効果を確かめながら定着させる進め方が向いています。まず一つの業務で試すと、想定どおりに動くか、現場が無理なく使えるかを早い段階で確認できます。

うまくいけば、そこで得た手応えをもとに対象を少しずつ広げていきます。最初から全社に展開すると、想定外の使いにくさが一度に噴き出し、修正が追いつかなくなりかねません。

現場が「これなら続けられる」と感じられる範囲から広げることが、運用を根づかせる鍵になります。

7. プロパゲートAIデスクによるkintone活用支援

プロパゲートAIデスクのサービスページ

7.1 kintone活用で向いている悩みや状況

kintoneをすでに使っているものの、活かしきれていないと感じる企業ほど、AI連携の効果が表れやすい傾向があります。次のような状況に心当たりがある場合は、検討する価値があります。

  • 情報が複数のアプリに分散している
  • 集計や報告を毎回手作業で行っている
  • 入力や転記に時間を取られている

これらは、kintone単体では解決しづらく、放置すると担当者の負担として積み上がりがちな課題です。手作業が残る工程を自動化に置き換えられれば、日々の業務時間を本来注力すべき仕事に振り向けられるようになります。

7.2 既存ツールとつなぐ伴走支援の特徴

プロパゲートAIデスクの特徴は、ツールを納品して終わりにせず、業務整理から開発、現場定着まで一貫して支援する点にあります。専任の担当者を置けない企業でも、どの業務から自動化すべきかの整理を含めて外部に委ねられます。

既存のkintoneやほかのツールを入れ替えず、つなぐ形で自動化を組み立てるため、現場が使い慣れた環境をそのまま活かせます。導入後も成果につながるまでAIが伴走し、動かしながら改善を重ねられます。

「作って終わり」ではなく「定着まで見届ける」体制が、継続して効果を出すための支えになります。株式会社プロパゲートは、大手企業から個人事業主まで幅広く支援しています。

詳しい取り組みはプロパゲートAIデスクの詳細ページで確認できます。

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8. kintoneとAIの連携に関するよくある質問

kintoneとAIの連携を検討する際に、多くの方が抱きやすい疑問をまとめました。導入の可否を判断するうえで気になりやすい点から順に整理しています。

8.1 kintoneを入れ替える必要はありますか?

入れ替えは不要で、今のkintoneを残したままAIとつなぐところから始められます。使い慣れた環境をそのまま活かせるため、操作の覚え直しや移行にともなうリスクを避けられるからです。

入れ替えを前提にすると準備が大きくなり、着手そのものが遠のきがちです。今ある環境に自動化を後から足していく形であれば、日々の業務を止めずに一部分から改善を進められます。まずは負担の大きい工程だけをつなぐところから検討するとよいでしょう。

8.2 すでに使っているアプリはそのまま使えますか?

はい、すでに運用している案件管理や日報などのアプリは、そのまま活かせます。これまで蓄積したデータも引き継げるため、記録を作り直す必要はありません。

kintoneはもともと複数人で同じデータを共有・編集できる仕組みを備えており、そこにAIとの連携を後から重ねる形になります。既存アプリを起点に必要な部分だけをつないでいけるので、現場の運用を大きく変えずに自動化を取り入れられます。

8.3 どんな業務からkintoneとAIをつなげばよいですか?

手間が多く、手順が決まっている業務から始めるのが向いています。効果が見えやすく、自動化の手応えを早い段階で確認できるためです。次のような業務が着手先の候補になります。

  • 毎日くり返す入力作業
  • 時間のかかる定例の集計
  • 対応漏れが起きやすい通知

これらは人手だと負担が積み上がりやすく、自動化による削減効果が数字で表れやすい領域です。まず一つ選んで試し、うまくいけば対象を少しずつ広げていくと、無理なく定着させられます。

9. まとめ:kintoneは入れ替えずAIとつないで活かそう

kintoneは、開発なしで業務アプリを作れるクラウドサービスで、案件管理や日報、問い合わせ管理といった社内情報を1か所に集約できます。一方で、アプリが増えて情報が分散する、入力や転記の手間が残る、集計を人が行っているといった課題も生まれがちです。

これらは、既存のkintoneを入れ替えずAIとつなぐことで解決に近づけます。入力・転記・集計・通知を自動化し、蓄積したデータをAIが参照できるようにすると、集計の周期を短くして判断を前倒しできるようになります。

進め方の基本は、今の環境を活かしたまま、手間の大きい業務から小さく試し、現場に定着させることです。まずは自動化の効果が見えやすい一業務から、つなぐ第一歩を検討してみてください。

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