
ホームページ制作サービスを探すと、無料で自作できるツールから、デザイン・原稿・公開後の運用まで任せられる制作会社まで、多くの選択肢が見つかります。しかし、料金だけを並べても、作業を誰が担当するのか、公開後に更新できるのかが違えば正しく比較できません。
自社に合うサービスを選ぶポイントは、制作費の安さではなく「目的・社内で使える時間・公開後の運用」を先に決めることです。 本記事では、ホームページ制作サービス6選を自作型と制作代行型に分け、料金、特徴、向いている企業、選び方、失敗を防ぐ確認事項まで解説します。
- 低予算で自作したい場合に向くサービス
- 原稿やデザインから任せたい場合に向くサービス
- 初期費用だけでなく運用費を含めて比較する方法
- 自作と制作会社への依頼を分ける判断基準
ホームページ制作サービスを選ぶ前に決めること

サービスの機能表を見る前に、ホームページで達成したいことと、社内で担当できる範囲を整理します。ここが曖昧なままだと、高機能なサービスを契約しても更新できなかったり、安いプランを選んだ後に追加費用が増えたりします。
ホームページの目的と必要なページを決める
名刺代わりの会社案内、問い合わせ獲得、採用、予約、商品販売では、必要なページと機能が異なります。たとえば問い合わせ獲得が目的なら、トップページだけでなく、サービス、実績、料金、よくある質問、会社情報、問い合わせフォームが必要です。
最初に「誰に何を伝え、どの行動をしてほしいか」を一文でまとめましょう。その後、目的達成に必要なページを洗い出します。ページ構成が決まらない場合は、ホームページのテンプレート選びと構成の考え方も参考にしてください。
制作と公開後の運用を誰が担当するか決める
自作型サービスは、デザインを選ぶだけでなく、文章、写真、初期設定、更新、アクセス解析も基本的に自社で行います。担当者が週に何時間使えるのか、専門知識がなくても更新できるのかを確認してください。
社内に担当者がいない場合は、制作代行型やサブスク型の方が総作業量を減らせます。ただし、更新回数や依頼方法はサービスごとに異なるため、契約前に対応範囲を確認する必要があります。
初期費用ではなく運用を含めた予算を決める
ホームページには、制作費以外にもドメイン、サーバー、ツール、保守、更新、ページ追加などの費用がかかります。自作型は支払額を抑えやすい一方、社内の作業時間もコストです。
最低でも初年度と3年間の総額を試算し、途中解約、サイト移管、リニューアルの条件まで比較しましょう。保守や更新の内訳は、ホームページの管理費・維持費の相場で詳しく解説しています。
ホームページ制作サービスの種類を比較

ホームページ制作サービスは、大きく「自作型」「サブスク型の制作代行」「買い切り型の制作会社」に分けられます。同じホームページ制作でも、料金に含まれる作業と公開後の責任範囲が異なります。
| 種類 | 主な担当者 | 費用の特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 自作型のホームページ作成ツール | 自社 | 無料プランまたは月額利用料 | 小規模サイトを自分で作り、更新時間を確保できる |
| サブスク型の制作代行 | 制作会社 | 初期費用を抑え、制作・運用費を月額で支払う | 制作から更新まで任せ、初期投資を抑えたい |
| 買い切り型の制作会社 | 制作会社 | 制作時にまとまった費用を支払い、保守は別契約が多い | 独自要件が多く、予算を確保できる |
自作型と制作代行型は、価格だけで単純比較できません。自作型の料金には担当者の作業が含まれず、制作代行型にはヒアリング、構成、デザイン、公開作業などが含まれるためです。サブスク型の仕組みを詳しく知りたい方は、サブスク型ホームページ制作の総合ガイドをご覧ください。
ホームページ制作サービスおすすめ6選

ここでは、事業用ホームページの候補として、自作型5サービスと制作・運用代行型1サービスを紹介します。順位ではなく、制作を任せたいか、自分で作りたいかによって選択肢を分けています。
| サービス | 種類 | 料金の見方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| プロパゲート「サブスクWEB制作」 | 制作・運用代行型 | 月額9,800円(税別)から。初期費用5,000円(税別) | 原稿・デザイン・公開後の更新まで任せたい |
| Wix | 自作型 | 無料で作成可能。有料プランは機能と契約期間で変動 | テンプレートやアプリを使って自分で作りたい |
| Studio | 自作型 | 無料プランあり。Businessは年払いで月額3,980円 | デザイン性とノーコード編集を重視する |
| Jimdo | 自作型/制作パック | 無料・有料プランと制作代行プランを用意 | AIを使い、少ない操作で公開したい |
| ペライチ | 自作型 | 月額1,480円(税別)から | 1〜数ページの小規模サイトを早く作りたい |
| WordPress.com | 自作型 | 無料プランと複数の有料プランを用意 | ブログや情報発信を継続したい |
※料金・プランは2026年7月23日に各公式ページで確認した内容です。キャンペーン、支払期間、税区分で変わるため、契約前に公式情報を確認してください。
プロパゲート「サブスクWEB制作」
プロパゲートのサブスクWEB制作は、ホームページの制作と公開後の運用を月額で依頼できるサービスです。BASICプランは1ページで月額9,800円(税別)、初期費用5,000円(税別)です。完全オリジナルデザイン、スマホ最適化、文章作成サポート、月5回の修正・更新、SSL、サーバー管理、独自ドメイン取得などが全プランに含まれます。
自分で制作ツールを操作する時間が取れない企業や、公開後も情報を更新したい企業に向きます。最低契約期間は6か月で、解約後の公開条件やサイト譲渡には条件があるため、契約期間を含めて検討してください。
Wix
Wixは、テンプレートとドラッグ操作を使ってホームページを作成できるサービスです。予約、ネットショップ、ブログなどの機能をアプリで追加でき、まず無料で編集を試せます。
制作を自分で進めながら、必要な機能を段階的に追加したい場合に向きます。一方、文章や写真、レイアウト、公開後の更新は自社で行うため、担当者の作業時間も含めて判断しましょう。有料プランの料金は契約期間や機能で変わるため、契約画面で総額を確認してください。
Studio
Studioは、ノーコードでデザイン性の高いサイトを作成できるサービスです。無料プランから始められ、法人向けBusinessプランは年払いで月額3,980円、月払いでは月額5,460円です。
デザインやWeb制作の基礎知識があり、社内でページを更新したいチームに向きます。プランによってCMS、リダイレクト、バージョン管理、サポートの範囲が異なるため、公開ページ数だけでなく運用に必要な機能を確認してください。
Jimdo
Jimdoは、質問に答えながらホームページを作成できるAIビルダーと、細かく編集できるクリエイターを提供しています。無料プランと有料プランがあり、別途、制作を依頼できるホームページ制作パックも用意されています。
まず小さなサイトを自分で作りたい場合や、操作の難しさを抑えたい場合に向きます。AIビルダーではネットショップやブログに制限があるため、必要な機能を決めてから作成方式を選びましょう。
ペライチ
ペライチは、少ないページ数のサイトやランディングページを作りやすいサービスです。ライトプランは月額1,480円(税別)で3ページ、レギュラープランは月額2,980円(税別)で5ページまで公開できます。
店舗、個人事業主、イベントなど、掲載情報を少数ページへまとめたい場合に向きます。予約、決済、メルマガなどを使う場合は上位プランが必要になることがあるため、必要機能と決済手数料を含めて比較してください。
WordPress.com
WordPress.comは、無料プランから始められ、ページやブログ記事を継続して増やしやすいサービスです。有料プランでは独自ドメイン、広告非表示、テーマ、プラグイン、サポートなどの範囲が広がります。
事例、コラム、ニュースを継続的に発信したい企業に向きます。契約地域や支払期間によって表示通貨と料金が変わる場合があるため、申し込み画面で請求通貨と更新額を確認してください。
ホームページ制作サービスの料金相場

ホームページの費用は、制作方法、ページ数、デザイン、原稿、機能、公開後の更新範囲で変わります。次の金額は、比較の出発点として使う目安です。
| 制作方法 | 初期・制作費の目安 | 継続費の目安 | 自社の主な作業 |
|---|---|---|---|
| 自作型ツール | 0円〜 | 0円〜月額1万円程度 | 構成、原稿、デザイン、設定、更新 |
| サブスク型制作 | 0円〜数万円 | 月額9,800円〜3万円程度 | 情報提供、確認、更新依頼 |
| フリーランスへ依頼 | 10万円〜50万円程度 | 保守は別途 | 要件整理、確認、運用 |
| 制作会社へ依頼 | 30万円〜150万円程度 | 月額5,000円〜5万円程度 | 要件整理、確認、運用 |
ページ数や予約・会員・多言語などの機能が増えると、相場を超える場合があります。制作会社へ依頼する場合の詳しい内訳は、ホームページ制作費用と見積もりのガイドで確認できます。
初期費用と月額費用の範囲をそろえる
「月額1万円」と「制作費50万円」を比べるときは、含まれる期間と作業をそろえます。制作、ドメイン、サーバー、SSL、原稿、更新、保守、ページ追加を分け、含まれない項目は追加費用として計算してください。
月額制でも制作だけで運用が含まれないサービスがあります。反対に、買い切り型でも保守契約を付けられる場合があります。サービス名称ではなく、見積書と契約書の業務範囲を確認しましょう。
3年間の総額と社内工数を比較する
初年度だけでなく、3年間の支払総額を計算します。自作型はツール代に加えて、担当者が制作や更新に使う時間を記録すると、外注との比較がしやすくなります。
サブスク型は月額×契約月数と初期費用、買い切り型は制作費と保守費、改修費を合計します。解約時にサイトを移管できるか、移管費が必要かも総額へ影響します。
ホームページ制作サービスを比較する7つのポイント

料金表だけでは、公開後の使いやすさや成果につながるかを判断できません。候補を同じ条件で比較するため、次の7項目を確認します。
- 制作範囲:構成、原稿、写真、デザイン、スマホ対応、公開作業の担当者
- 更新方法:自社で編集するか、回数制で依頼するか、反映までの日数
- 必要な機能:フォーム、予約、決済、ブログ、多言語、会員機能への対応
- デザインの自由度:テンプレートか、オリジナルか、修正回数の上限
- SEOと計測:タイトル設定、表示速度、アクセス解析、Search Consoleへの対応
- 契約と所有権:最低契約期間、解約、ドメイン、データ、サイト譲渡の条件
- 支援体制:問い合わせ方法、担当者、障害対応、公開後の改善提案
比較表を作るときは、丸・三角だけで終わらせず、「月5回まで」「3営業日以内」「解約後は非公開」のように条件を具体的に記録してください。自社に不要な機能の多さより、必要な作業が確実に含まれていることを優先します。
ホームページ制作サービス選びでよくある失敗
ホームページ制作の失敗は、デザインの好みだけでなく、契約前の確認不足や公開後の担当不在から起こります。よくある4つの失敗と対策を押さえましょう。
料金の安さだけで選び必要な作業が別料金になる
初期費用や月額が安くても、原稿、画像、ページ追加、フォーム、公開設定が別料金なら総額は上がります。見積もりでは「含まれる作業」と「追加になる条件」を分けて確認してください。
自作型では、担当者の作業時間が見落とされやすい点にも注意が必要です。公開日までに確保できる時間を見積もり、間に合わない工程だけ外注する方法もあります。
解約や移管の条件を確認せず契約する
サービスを解約したときにサイトが非公開になるのか、データやドメインを移管できるのかは重要です。契約期間、解約期限、違約金、譲渡条件、移管費を契約前に書面で確認します。
特に月額制では、支払いを止めた後もサイトを使えるとは限りません。サブスクと買い切りの違いは、サブスクHP制作のメリット・デメリットでも整理しています。
作ることが目的になり問い合わせ導線が弱い
見た目が整っていても、誰向けのサービスか、何が強みか、次に何をすればよいかが伝わらなければ問い合わせにつながりません。目的ごとに必要なページを決め、各ページに資料請求、予約、問い合わせなどの導線を置きます。
制作事例を見るときも、デザインだけでなく、情報の順番、スマホ表示、CTA、フォームまで確認しましょう。
公開後に更新する担当者が決まっていない
料金、実績、採用情報などが古いままでは、会社への信頼を損ないます。公開前に、更新内容を集める人、サイトへ反映する人、最終確認する人を決めてください。
担当者を置けない場合は、更新代行が含まれるサービスを選びます。月の更新回数だけでなく、文章や画像の修正範囲、反映までの目安も確認しましょう。
ホームページを自作するか制作会社へ依頼するかの判断基準
自作と外注のどちらが正解かは、予算だけでなく、公開期限、社内スキル、運用体制で決まります。次の表で、自社の条件に近い方を確認してください。
| 判断項目 | 自作が向く | 制作会社への依頼が向く |
|---|---|---|
| 社内の時間 | 制作と更新の時間を毎週確保できる | 本業を優先し、確認と情報提供に集中したい |
| デザイン・文章 | 自社で用意できる | 強みの整理や原稿から支援してほしい |
| 公開期限 | 学びながら進められる | 公開日が決まり、進行管理が必要 |
| 機能 | 既存機能で足りる | 独自要件や外部連携がある |
| 公開後 | 自社で継続更新できる | 更新・保守も依頼したい |
一部だけ外注する方法もあります。たとえば構成とデザインを依頼し、公開後のニュース更新は自社で行う形です。誰が何を担当するかを分けてから、サービスを選びましょう。
ホームページ制作サービスを利用する4ステップ
候補を絞ったら、いきなり契約せず、同じ要件で相談・見積もりを行います。自作型の場合も、無料プランや試用期間で編集画面を確認してから有料プランを選びます。
ステップ1:目的・ページ・必要機能を整理する
対象顧客、ホームページの目的、必要なページ、フォームや予約などの機能、希望公開日をまとめます。現在のサイトがある場合は、残したいページと改善したい課題も整理してください。
ステップ2:2〜3サービスを同じ条件で比較する
自作型だけ、制作会社だけで比べるのではなく、社内工数も含めて候補を比較します。制作範囲、月額、契約期間、更新、移管、公開後の支援を同じ表へ記入します。
ステップ3:操作画面・見積もり・契約条件を確認する
自作型は編集画面とスマホ表示を試し、制作代行型は見積書と契約書を確認します。不明点は口頭だけで済ませず、メールや書面に残しましょう。
ステップ4:公開後の更新計画まで決めて契約する
公開日、確認担当、更新頻度、アクセス解析、問い合わせの記録方法を決めます。公開を完成と考えず、実際の反応を見て情報と導線を改善できる体制を作ります。
ホームページ制作サービスに関してよくある質問
無料のホームページ制作サービスでも事業に使えますか?
使えますが、独自ドメイン、広告表示、容量、アクセス解析、サポートなどに制限がある場合があります。検証用には無料プランを使い、事業の正式サイトでは信頼性と運用に必要な機能を確認して有料プランを検討しましょう。
ホームページ制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
自作の1ページサイトなら数日から数週間、制作会社へ依頼する小規模サイトは1〜3か月程度が目安です。原稿や写真の準備、確認の遅れ、機能追加で期間は延びます。希望公開日から逆算し、素材の締切を決めてください。
SEO対策は制作料金に含まれますか?
タイトルや見出し、スマホ対応などの基本設定が含まれる場合はありますが、記事制作、キーワード調査、順位改善まで含むとは限りません。「SEO対応」という表現だけで判断せず、具体的な作業と成果指標を確認しましょう。
サブスク型と買い切り型はどちらがおすすめですか?
初期費用を抑え、更新や保守まで任せたい場合はサブスク型が向きます。まとまった予算があり、納品後に自社で保守できる場合は買い切り型も選択肢です。3年間の総額、契約終了後の公開、サイト移管を含めて比較してください。
まとめ:目的に合うホームページ制作サービスを選ぼう
ホームページ制作サービスは、無料か有料かだけでなく、自作型、サブスク型の制作代行、買い切り型の制作会社に分けて比較する必要があります。まずホームページの目的、必要なページ、社内で担当できる作業、公開後の更新体制を決めましょう。
候補を絞るときは、初期費用と月額だけでなく、原稿、デザイン、機能、更新、保守、契約期間、解約後の移管まで同じ条件で確認します。自社で制作・更新する時間を確保できない場合は、制作から運用まで含むサービスを選ぶことで、公開後も情報を新しく保ちやすくなります。

