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SSL認証って何?用語の意味や種類などについて初心者にもわかりやすく解説!

更新日:2022年9月2日



「 SSL認証って何のことかよくわからないので、わかるようになれたら・・・」

おそらく、サイト運営を始めたばかりの方は、誰もが、そのような悩みを抱えているのではないでしょうか。


実は、基本の知識さえ抑えておけば、それほど大して難しいことではありません。

SSL認証が何なのか、種類や必要性などを抑えておけば、おおよそ理解できます。


もし、あなたがSSL認証のことがよくわからないと思っているなら、ぜひ、このページを読んでいただきたいです。

そうすれば、SSL認証が何なのかわかります。

そして、あなたもSSL認証に精通したサイト運営者になりましょう!



「SSL認証」とは何か?



SSL認証は、Webサイトの運営者が実在していることを、公正な第三者機関である認証局が証明するということです。

銀行や有名企業などになりすまして、個人情報を盗むフィッシング詐欺などへの対策に有効となります。


SSL認証には、Webサイト所有者の情報や暗号化通信に必要な鍵、発行者の署名データなどが含まれます。

Webサイトとサーバーの間でやり取りされる個人情報などの通信データを暗号化するのです。


通信データを暗号化することによって、SSL認証されたサーバーの特定された鍵しかデータが解読されなくなるので、悪意がある第三者からデータを保護できます。

URLがHTTPSから始まって先頭に鍵マークが表示されていれば、SSL認証が導入されたWebサイトということです。



SSL認証による通信データの暗号化



SSL認証に含まれる共通暗号方式と公開鍵暗号方式の2つの鍵によって、ブラウザとサーバ間で送受信される個人情報やクレジットカード情報などの通信データを暗号化できます。


暗号化されたデータは、SSL認証を導入しているサーバが持っている秘密鍵でしか解読できないので、悪意のある第三者から保護できるのです。


とある企業サイトを閲覧するときのケースをもとに手順は以下となります。

  1. ブラウザから企業サイトにアクセスすると、SSL証明書と公開鍵が送られてくる

  2. あらかじめ登録されている認証局の証明書を使ってSSL証明書を検証する

  3. 有効なら共通鍵を生成する

  4. 共通鍵はSSL証明書に含まれる公開鍵を暗号化して企業サイトのサーバーに返送する

  5. 返送された共通鍵は企業サイトのサーバーで保持している秘密鍵で取り出される


SSL認証による運用者の実在性証明


運営者の実在性証明とは、認証局と呼ばれる第三者機関がSSL認証によってWebサイトの運用者が実在しているか証明することです。

SSL認証によってのドメインの使用権の確認と、運用者の実在性の審査を行います。

閲覧者はアクセスしたWebサイトが、実在する運営者によって運営され安心して利用できるWebサイトであることの確認ができるのです。


証明書は、どのようなレベルで認証局が認証したかによって、信頼度が変わってきます。

信頼度が高ければ、証明書をWebブラウザで確認可能です。

証明書がある場合は、アドレスバーのところに鍵マークが表示されるようになっています。



SSL認証の種類

SSL認証についてわかったところで、SSL認証の証明書にはどんな種類があるのか気になった人もいるのではないでしょうか。SSL認証の証明書は、おおよそ次の3つの種類に分類できます。


・ドメイン認証

・企業実在認証

・EV認証


どの証明書でも暗号化通信という仕組みや、セキュリティの強度に違いはありません。

証明書としての信頼性に違いがあります。

運用するWebサイトの用途に合わせて、どの証明書を使用するか選択しましょう。


▼ドメイン認証

ドメインとは、わかりやすくいうと、インターネット上でWebサイトなどを識別する住所のことです。

ドメイン認証は、ドメインの所有者とSSL認証している申請者の一致を証明するもので、ドメインの使用権を持っていることになります。


認証項目は、ドメイン名の利用権のみです。

書類提出が不要なのでWeb上で申請手続きができて、短期間で証明書を受け取ることが可能です。

ドメインの管理者が認証局に認証手続きをすると認証が完了します。

年間35,000円程度の維持費がかかりますが、3つのSSL認証の中では一番安いのが特徴です。

期間限定でキャンペーンを実施している場合もあるので、確認してみましょう。


▼企業実在認証

企業実在認証とは、企業が実在していることを証明するためのものです。

以下のような手順を踏むので、ドメイン認証よりも信頼性が上がります。

・第三者のデーターベースから照合して、法的に実在していることを確認する

・申請してから、実際に申し込む意思があるのか確認する

・年間の維持費が約60,000円かかる


認証項目は、ドメイン名の利用権と企業や組織の法的な実在性です。

企業実在認証は、個人情報を集めるコーポレートサイトやSNSなどのWebサイトを利用する場合に使用されます。

証明書に記載される企業や組織名は偽装ができないので、閲覧者は自分がアクセスしたWebサイトの運営者を確実に知れるのです。

信頼性が上がるので、企業や組織でWebサイトを運営しているという方は活用しましょう。


▼EV認証

EV認証は、世界的な認証ガイドラインにもとづいて、ドメイン認証や企業実在認証よりも、さらに高い厳格な審査を通過しないと証明書が発行されません。

3種類の中で最も信頼性が高い証明書になっています。


認証項目は、ドメイン名の利用権と企業や組織の法的な実在性、組織の運営と承認者や署名者の確認です。

EV認証は、申請してから証明書が発行されるまでに、年間に約130,000円の維持費がかかったり、多くの手間や時間がかかります。

アドレスバーのところに組織名を緑色で表示させたり、個人情報や決済情報などを奪うフィッシング詐欺対策ができるのが特徴です。

オンラインショッピングやネット銀行など、個人情報や決済情報などを扱うWebサイトなどで使用されます。



SSL認証の必要性

SSL認証とは何なのか、SSL認証の種類についてわかってきたところで、「そもそもSSL認証って何で必要なの?」と思った人もいるのではないでしょうか。

SSL認証が必要な理由は、以下の4つが挙げられます。


・セキュリティ対策

・検索順位対策

・Webサイト分析対策

・Webサイト表示速度対策


なぜSSL認証の必要かというと、個人情報や決済情報などを狙う悪意のある第三者からの個人データを暗号化して、正しい相手と確実にデータをやりとりするためといえます。

他にも検索順位対策やウェブサイト分析などもあるのです。

それでは、それぞれ具体的に解説していきます。


セキュリティ対策

SSL認証が必要な理由として、セキュリティ対策が1番に挙げられます。

なぜなら、SSL認証を行うとWebサイトのなりすましなどによるフィッシング詐欺の被害を防止できるからです。

それだけでなく、暗号化されていなくて安全性の低いWi-Fi環境などを利用した場合や、Cookieの盗聴などのセキュリティリスクを防ぐことができます。

SSL認証するとWebサイトに訪れた閲覧者のセキュリティを守ることができるので、取り入れるようにしましょう。


検索順位対策

SSL認証は検索順位対策するためにも必要です。

なぜなら、Googleは2014年からWebサイトがSSL認証されているかどうか、つまりHTTPSかどうかを検索順位を決める要因にしたからです。

Webサイトに上がっている記事が同じ内容でも、常にSSL認証されているWebサイトの方が優先的に上位に表示されるようになっています。

なので、Webサイトの検索順位を上げたいという場合でも、SLL認証するようにしましょう。


Webサイト分析対策

Webサイトの閲覧者の行動が分析できることも、SSL認証が必要な理由として挙げられます。

閲覧者がSSL認証されているWebサイト間を移動すると、サーバーに蓄積されるアクセスログ情報によって、Webサイトを閲覧した行動が分析できるようになっています。

逆に、SSL認証されたWebサイトからSSL認証されていないWebサイトに移動した場合は、アクセスログ情報がサーバーに蓄積されません。

なので、Webサイトのアクセスを分析したいという人は、SSL認証するようにしましょう。


Webサイトの表示速度対策

Webサイトの表示速度を対策できることも、SSL認証が必要な理由になります。

なぜなら、Webサイトの表示を高速化するには、HTTP/2というプロトコルが必要だからです。

HTTP/2は、すでに主要なブラウザで対応していて、利用するにはWebサイトを常にSSL認証しておくことが必須になっています。

Webサイトの表示速度が早いと、閲覧者がストレスなく記事を閲覧可能です。

なので、Webサイトの表示速度を上げたい場合は、SSL認証を検討しましょう。



閲覧者のためにSSL認証を行いましょう!


これまで、SSL認証が何なのか、種類やメリットなどを解説してきました。

SSL認証のことがよくわからないと思っていたあなたも、なんとなくわかってきたのではないでしょうか。

こちらでもう一度おさらいします。


SSL認証とは

・通信データを暗号化したもの

・運用者の実在性を証明するもの


SSL認証の種類

・Webサイトのドメインを証明するドメイン認証

・Webサイトの運営する企業を証明する企業実在認証

・Webサイトの運営する企業を法的な審査により証明するEV認証


SSL認証が必要な理由

・Webサイトのセキュリティを守るセキュリティ対策

・Webサイトの検索順位を上げる検索順位対策

・Webサイトの閲覧者の分析を行う分析対策

・Webサイトの表示速度を早くする表示速度対策


このことだけを知っておけば、SSL認証のことについて理解するきっかけになるでしょう。

SSL認証は、どのWebサイトにも必須です。

閲覧者にとって安全に利用していただくために、目的に合ったSSL認証を行いましょう。




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