
ホームページを改善したいと思っても、デザイン、SEO、表示速度、導線、問い合わせフォームなど、確認すべき範囲は広くあります。思いついた箇所から直すだけでは、見た目は変わっても問い合わせや売上につながらないことがあります。
ホームページ改善で最初に行うべきことは、現状の課題と改善後に達成したい目標を明確にすることです。この記事では、課題に応じた優先順位の決め方、具体的な改善方法10選、SEOとUXを両立する考え方、効果測定の指標まで順番に解説します。
ホームページ改善を始める前に決めること

改善施策を選ぶ前に、「誰に」「何を伝え」「どの行動を増やしたいか」を決めます。企業案内が目的なのか、問い合わせ獲得が目的なのか、採用応募を増やしたいのかによって、優先するページや指標は変わります。
| 決めること | 具体例 | 確認する指標 |
|---|---|---|
| 主なターゲット | 中小企業の経営者、地域の見込み客、求職者 | ユーザー属性、検索語句 |
| サイトの目的 | 問い合わせ、資料請求、予約、採用応募 | コンバージョン数・率 |
| 優先ページ | トップ、サービス、料金、事例、採用 | 閲覧数、離脱率、導線クリック |
| 改善期間 | 3か月で問い合わせを増やす | 月次の推移 |
| 判断基準 | 問い合わせ数を月5件から10件へ | 数値目標の達成率 |
「アクセスを増やす」といった曖昧な目標では、施策の良し悪しを判断できません。「検索流入を増やし、サービスページへの遷移を増やす」のように、集客と行動を分けて設定すると改善しやすくなります。
ホームページ改善の優先順位を決める方法
改善の優先順位は、課題の大きさ、成果への影響、実施コストの3点で決めます。まずアクセス解析と問い合わせ状況を確認し、訪問者が少ないのか、訪問されても行動されないのかを切り分けましょう。
| 現状 | 優先する改善 | 最初に見る場所 |
|---|---|---|
| 検索結果に表示されない | SEO、コンテンツ、技術的な不備 | Search Console、タイトル、インデックス状況 |
| 表示されるがクリックされない | タイトル、説明文、訴求 | 検索クエリ、CTR |
| アクセスはあるが問い合わせがない | ファーストビュー、CTA、料金・事例 | 導線クリック、サービスページ |
| フォームで離脱される | 項目数、入力しやすさ、安心材料 | フォーム開始・完了率 |
| スマートフォンで使いにくい | レスポンシブ表示、文字・ボタン | 端末別の離脱、実機表示 |
| 更新できず情報が古い | CMS、運用体制、更新手順 | 最終更新日、更新担当者 |
短期間で直せて成果への影響が大きいものから着手します。たとえば、問い合わせボタンが見つからない場合は全面リニューアルよりもCTAの改善が先です。一方、構造が複雑でスマートフォン表示にも問題がある場合は、部分修正を繰り返すよりリニューアルの方が合理的なこともあります。
問い合わせが増えない原因を詳しく切り分けたい場合は、ホームページから問い合わせが来ない原因と改善策も参考にしてください。
ホームページ改善の方法10選

ここからは、ホームページを改善するときに確認したい10の方法を紹介します。すべてを同時に変更するのではなく、目的と現状に合うものから優先的に進めましょう。
1.ターゲットとホームページの目的を明確にする
最初に、誰のどのような悩みを解決するホームページなのかを言語化します。ターゲットが曖昧なままでは、訴求、デザイン、コンテンツ、CTAの方向性が定まりません。
トップページだけでなく、サービスページや事例ページにも同じターゲット像を反映します。各ページの役割を「知ってもらう」「比較してもらう」「問い合わせてもらう」に分けると、必要な情報を整理しやすくなります。
2.ファーストビューで提供価値を伝える
訪問者が最初に見る範囲では、誰向けの何のサービスで、どのような価値があるのかを短く示します。会社名や抽象的なキャッチコピーだけでは、訪問者が自分に関係のあるサイトか判断できません。
主見出し、補足文、写真、CTAを一つのメッセージとして設計します。価格、対応範囲、導入実績など、比較時に重視される情報を出せる場合は、根拠とともに掲載すると伝わりやすくなります。
3.迷わないナビゲーションと情報設計にする
メニュー項目を増やしすぎず、サービス、料金、事例、会社情報、問い合わせなど、訪問者が求めるページへ短い手順で移動できるようにします。専門用語や社内用語ではなく、初めて訪れた人にも意味が伝わる名称を使いましょう。
関連情報は近い階層にまとめ、パンくずリストや内部リンクも整えます。ページ数が多い場合は、カテゴリーとURLの構造を先に整理してから修正すると、重複ページや孤立ページを減らせます。
4.CTAの文言と設置位置を見直す
CTAは「お問い合わせ」だけでなく、検討段階に合わせて「サービス詳細を見る」「料金を確認する」「資料をダウンロードする」などを使い分けます。いきなり相談を求めるとハードルが高い読者には、次の情報へ進むCTAが有効です。
ファーストビュー、サービス説明後、事例紹介後、記事のまとめなど、行動したくなる場所に設置します。色を目立たせるだけでなく、クリック後に何が分かるのかを文言で明示することが大切です。
5.問い合わせフォームを入力しやすくする
フォームの項目は、初回の対応に本当に必要なものへ絞ります。入力項目が多い、必須項目の基準が分かりにくい、スマートフォンで選択しづらいといった状態は離脱の原因になります。
入力例、エラー表示、送信後の案内、個人情報の取り扱いを分かりやすく示しましょう。フォーム開始数と送信完了数を計測すれば、流入不足なのかフォーム離脱なのかを判断できます。
6.スマートフォンで読みやすく操作しやすくする
パソコン画面を縮小しただけの表示では、文字やボタンが小さくなり、横スクロールが発生します。実際のスマートフォンで、文字サイズ、行間、ボタンの押しやすさ、表や画像の表示を確認してください。
電話や地図を使うことが多い店舗サイトでは、タップで電話できる導線や地図アプリへの移動も重要です。重要な情報が長いスクロールの下に埋もれていないかも確認しましょう。
7.表示速度とページ体験を改善する
容量の大きい画像、不要な動画やスクリプト、複雑な装飾は表示速度を遅くします。画像の圧縮と適切な形式、遅延読み込み、不要な機能の削除から見直すと進めやすいでしょう。
PageSpeed Insightsを使えば、モバイルとパソコンの表示上の課題を確認できます。ただし点数だけを目的にせず、主要ページが実際に読みやすく、操作しやすい状態かも合わせて判断します。
8.検索意図に合うタイトルとコンテンツにする
SEOでは、狙うキーワードを入れるだけでなく、検索した人が知りたい情報に答える必要があります。ページごとに一つの主な検索意図を定め、タイトル、見出し、本文の内容をそろえます。
サービスページでは、特徴だけでなく、対応範囲、料金、進め方、事例、よくある質問など、比較検討に必要な情報を用意します。情報が古いページは更新日だけを変えず、内容と根拠を見直してください。
9.内部リンクで関連ページへ案内する
記事を読んだ人がサービスや事例を確認できるよう、文脈に合う内部リンクを設置します。サイト内の重要ページへリンクが集まる構造は、訪問者の回遊と検索エンジンによる理解の両方に役立ちます。
「詳しくはこちら」だけではリンク先が分かりにくいため、リンク先の内容が伝わるテキストにします。リンク切れ、古いURL、非公開記事へのリンクも定期的に確認しましょう。
10.実績と運営者情報で信頼性を高める
事例、顧客の声、制作の流れ、担当者情報、会社概要、プライバシーポリシーなどを整えます。成果を掲載するときは、条件や期間も示し、誤解を招く表現を避けることが大切です。
写真や実名を掲載できない場合でも、支援した業種、課題、実施内容、改善後の変化を説明できます。サービスの強みを自称するだけでなく、判断材料となる根拠を増やしましょう。
SEOとUXを両立するホームページ改善

SEOは検索流入を得るための取り組み、UXは訪問者が目的を達成しやすくするための体験設計です。どちらか一方だけを優先せず、「見つけてもらい、理解してもらい、次の行動へ進んでもらう」という一連の流れで考えます。
| 改善項目 | SEOへの効果 | UXへの効果 |
|---|---|---|
| 分かりやすいタイトル・見出し | ページ内容を理解されやすい | 必要な情報を探しやすい |
| 表示速度の改善 | クロールやページ体験を整える | 待ち時間と離脱を減らす |
| モバイル対応 | モバイル検索への適応 | 小さな画面でも操作しやすい |
| 内部リンク | 関連ページの関係を伝える | 次に読む情報が分かる |
| 内容の更新 | 情報の鮮度と有用性を保つ | 古い案内による混乱を防ぐ |
Googleも、検索結果の評価では単一のページ体験指標だけでなく、有用なコンテンツを総合的に考えると説明しています。詳しくはGoogle検索セントラルのページエクスペリエンス解説を確認してください。
プロパゲートでは、ホームページ改善を「見た目の修正」ではなく、問い合わせまでの導線設計として捉えています。流入元、サービスの伝え方、比較材料、CTAを一つの流れで確認することが重要です。考え方の詳細は、noteの問い合わせが増えるWEBサイト設計の教科書でも紹介しています。
ホームページ改善チェックリスト
改善前後の確認に使えるチェックリストです。一度にすべてを直すのではなく、「未対応で、成果への影響が大きい項目」から着手してください。
| 分類 | チェック項目 | 確認 |
|---|---|---|
| 目的 | ターゲットと増やしたい行動が決まっている | □ |
| 訴求 | ファーストビューでサービスの価値が伝わる | □ |
| 情報 | 料金・事例・対応範囲・よくある質問が分かる | □ |
| 導線 | 各ページから次の行動へ進める | □ |
| CTA | クリック後の内容が分かる文言になっている | □ |
| フォーム | 必須項目が多すぎずスマートフォンで入力できる | □ |
| モバイル | 文字、表、画像、ボタンが見やすい | □ |
| 速度 | 主要ページの表示が遅くない | □ |
| SEO | タイトルと本文が検索意図に合っている | □ |
| 信頼 | 会社情報、実績、運営者情報が確認できる | □ |
| 計測 | 問い合わせやCTAクリックを計測できる | □ |
| 運用 | 更新担当者と確認頻度が決まっている | □ |
ホームページ改善の効果を測るKPI

改善後は、アクセス数だけでなく、検索結果での表示から問い合わせ完了までを段階ごとに測ります。施策の前後で同じ条件の期間を比較し、季節性や広告配信の影響も考慮しましょう。
| 段階 | 主なKPI | 分かること |
|---|---|---|
| 検索結果 | 表示回数、クリック数、CTR、掲載順位 | 検索で見つけられているか |
| 訪問 | ユーザー数、流入元、ランディングページ | どこから誰が来ているか |
| 閲覧 | サービスページ遷移、スクロール、離脱 | 内容と導線が機能しているか |
| 行動 | CTAクリック、フォーム開始 | 問い合わせ意向が生まれたか |
| 成果 | 問い合わせ数、CVR、商談数 | 事業成果につながったか |
検索状況はGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで確認できます。問い合わせや資料請求などの行動は、Google Analyticsの推奨イベントを参考に、サイトの目的に合う計測を設定します。
数値が悪化した場合は、施策を一律に元へ戻すのではなく、どの段階で変化したかを確認します。検索クリックが減ったならタイトルや順位、フォーム完了が減ったなら入力項目やエラーを調べると、原因を絞り込めます。
部分改善かホームページリニューアルかの判断基準
課題が一部のページや導線に限られるなら、部分改善から始められます。複数の技術的問題や構造上の制約があり、修正のたびに追加費用がかかる場合は、全面リニューアルも比較しましょう。
| 部分改善が向く状態 | リニューアルが向く状態 |
|---|---|
| CTAやフォームなど課題が限定されている | サイト構造全体が複雑になっている |
| CMSやスマートフォン表示に大きな問題がない | 更新できない、モバイル対応が難しい |
| 既存デザインとブランドを活用できる | 事業やブランドが大きく変わった |
| 計測環境があり改善効果を比較できる | 計測やSEOの基盤から作り直す必要がある |
| 短期間で仮説検証したい | 部分修正の累積費用が大きい |
全面的な見直しを検討している場合は、ホームページリニューアルの進め方を確認してください。制作会社の変更を伴う場合は、ドメインやURL、計測設定を安全に引き継ぐためにホームページ制作会社の乗り換え方も役立ちます。
ホームページ改善を自社で行うか外注するか
文章や画像の差し替え、CTA文言の変更など、影響範囲が明確な改善は自社でも進められます。サイト構造、表示速度、計測、SEO、デザインを横断する場合は、原因分析と実装を分けずに相談できる制作会社へ依頼すると進めやすくなります。
| 判断項目 | 自社で進めやすい | 外注を検討したい |
|---|---|---|
| 変更範囲 | 文章・画像など一部 | 構造・デザイン・機能全体 |
| 専門性 | CMS操作で対応可能 | SEO、解析、開発が必要 |
| 体制 | 担当者と確認時間がある | 日常業務で更新が止まる |
| リスク | すぐ戻せる変更 | URLや計測に影響する変更 |
| 目的 | 小さな仮説検証 | 問い合わせ導線を総合改善 |
依頼するときは、「デザインを新しくしたい」だけでなく、現在の数値、課題、増やしたい行動、希望する期限を共有します。見積もりは制作物だけでなく、分析、原稿、公開後の改善、保守の範囲まで比べてください。
プロパゲートのサブスクWEB制作では、ホームページの新規制作だけでなく、目的や導線を整理したうえでのサイト改善も相談できます。料金や対応範囲はホームページ制作・改善サービスの詳細をご覧ください。
ホームページ改善に関してよくある質問
ホームページ改善は何から始めればよいですか?
最初に、問い合わせ、資料請求、採用応募など、増やしたい行動を一つ決めます。次に、アクセス不足と導線不足を切り分け、短期間で直せて成果への影響が大きい箇所から着手してください。
ホームページ改善の効果はどのくらいで分かりますか?
CTAやフォームの改善は、一定のアクセスがあれば比較的早く傾向を確認できます。SEOやコンテンツ改善は検索エンジンによる再評価が必要なため、中長期で推移を見る必要があります。期間だけでなく、施策前後の表示回数、クリック、行動率を比較しましょう。
デザインを新しくすれば問い合わせは増えますか?
デザインだけで増えるとは限りません。ターゲットに合う訴求、料金や事例などの比較材料、分かりやすい導線、入力しやすいフォームがそろって初めて成果につながります。デザイン改善に特化した確認項目は、古く見えるホームページのデザイン改善も参考になります。
SEO対策とホームページ改善は同時に行うべきですか?
同時に考えるのがおすすめです。検索流入を増やしても、サービスの価値やCTAが分かりにくければ問い合わせにつながりません。反対に、導線だけを整えても訪問者がいなければ成果は増えないため、流入と行動を一つの設計で確認します。
ホームページ改善と売上改善の違いは何ですか?
ホームページ改善は、表示、情報、導線、フォームなどサイト上の課題を直す取り組みです。売上改善では、商談化率、受注率、単価などサイト外の営業工程も含めて判断します。売上へのつながりを重点的に見たい場合は、ホームページから売上を増やす改善方法をご覧ください。
まとめ:優先順位を決めてホームページ改善を進めよう
ホームページ改善では、デザインだけでなく、検索流入、情報の分かりやすさ、導線、フォーム、表示速度、信頼性をまとめて確認する必要があります。まず目的とKPIを決め、アクセス不足と行動不足を切り分けてください。
そのうえで、成果への影響が大きく、短期間で実施できる施策から進めます。部分改善で解決できない構造上の問題がある場合は、全面リニューアルも含めて費用と効果を比較しましょう。





