
ホームページの修正に時間がかかる、費用の根拠が分かりにくい、集客につながる提案がない。こうした不満が続く場合は、制作会社の乗り換えを検討するタイミングです。
ただし、先に現在の契約を解約すると、ドメインやサーバー、サイトデータを引き継げず、ホームページやメールが止まるおそれがあります。ホームページ制作会社の乗り換えで重要なのは、新しい会社を探す前に、契約・管理権限・サイト資産を確認して安全な移行計画を作ることです。
この記事では、乗り換えを検討する目安、事前に確認する情報、実際の5ステップ、SEO評価を引き継ぐための注意点を解説します。
ホームページ制作会社の乗り換えを検討するタイミング

一度の対応遅延だけで乗り換えを決める必要はありません。まずは改善を依頼し、現在の会社で解決できるかを確認します。それでも次の状態が続く場合は、他社への乗り換えを具体的に検討しましょう。
| 状況 | 乗り換えを検討する理由 |
|---|---|
| 修正や問い合わせへの対応が遅い | 更新機会を逃し、社内業務も止まりやすい |
| 月額費用や追加費用の範囲が不明確 | 予算を管理しにくく、改善の優先順位も決めにくい |
| スマートフォンで見づらい | 訪問者の離脱や問い合わせ機会の損失につながる |
| CMSや機能を更新できない | セキュリティや運用効率に不安が残る |
| 集客改善の提案がない | 作ったままになり、成果を検証できない |
デザインの古さだけが課題なら、制作会社を変えずにリニューアルできる場合もあります。ホームページリニューアルで集客を改善するポイントもあわせて確認してください。
乗り換え前に確認する契約・管理権限・サイト資産

乗り換え前に、現在の制作会社との契約書と各サービスの管理画面を確認します。分からない項目は推測せず、「契約終了後も利用できるか」「誰の名義か」「どの形式で受け取れるか」を書面で問い合わせましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 契約条件 | 契約期間、自動更新、解約通知期限、違約金 |
| 独自ドメイン | 契約者名義、管理会社、移管可否、更新日 |
| サーバー | 契約者名義、管理画面、バックアップ、移行方法 |
| CMS・サイトデータ | 管理者権限、HTML・画像・文章・データベースの受け渡し |
| メール | メールサーバー、アカウント、DNS設定、切り替え手順 |
| 計測ツール | GA4、Search Console、タグ管理の自社権限 |
| 外部サービス | フォーム、予約、決済、地図、SNSなどの契約と連携方法 |
サイトの著作権やデータの受け渡し範囲は契約によって異なります。新しい制作会社へ相談するときは、受け取れるデータが確定していないことも伝え、既存サイトを移行する案と作り直す案の両方を比較してください。
ホームページ制作会社を乗り換える5ステップ

ホームページを止めないためには、旧サイトを公開したまま新しい環境を準備し、動作確認後に切り替えるのが基本です。先に旧制作会社との契約を終わらせず、次の順番で進めます。
ステップ1:乗り換えの目的と改善条件を決める
「対応を早くしたい」「毎月の費用を明確にしたい」「問い合わせを増やしたい」など、乗り換え後に改善したいことを整理します。あわせて、予算、公開希望日、社内担当者、更新したい内容を決めておくと、各社の提案を同じ条件で比較できます。
ステップ2:契約・権限・URLを棚卸しする
前章の確認表に加え、公開中のページ、PDF、画像、ブログ記事、問い合わせフォームを一覧にします。URLを変更する場合は、旧URLと新URLの対応表も作成してください。ここで漏れがあると、公開後の404エラーや計測漏れにつながります。
ステップ3:新しい制作会社へ現状調査と見積もりを依頼する
見た目だけでは、CMSやサーバーの制約、データ取得の難易度まで判断できません。新しい制作会社に現行環境を確認してもらい、次の範囲を見積書で分けてもらいましょう。
- サイトデータの取得とバックアップ
- 新環境の構築とデータ移行
- デザインや文章の修正
- ドメイン・DNS・メールの切り替え
- URL変更時のリダイレクト
- 公開後の修正、保守、更新
費用はサイト規模や移行方法で変わるため、制作費だけでなく移行作業と公開後の対応範囲を比較することが大切です。制作費の内訳を確認したい場合は、ホームページ制作の費用相場と見積もり内訳を参考にしてください。
ステップ4:新しい環境で制作・移行テストを行う
本番とは別のテスト環境でサイトを準備し、パソコンとスマートフォンの表示、フォーム送信、メール受信、予約・決済、計測タグ、画像やPDFのリンクを確認します。テスト環境には検索結果へ出ない設定を行い、本番公開時に解除する担当者も決めます。
ステップ5:公開してから旧契約を終了する
公開時にDNSや必要なリダイレクトを切り替え、主要ページと問い合わせ経路を再確認します。すぐに旧サーバーを停止せず、問題がないことを確認できる期間を設けてください。サイト表示、メール、フォーム、計測が安定してから旧制作会社との契約を終了します。
乗り換え時にSEO評価を引き継ぐチェック項目

制作会社を変更するだけで検索順位が下がるとは限りません。影響が出やすいのは、乗り換えと同時にURL、ドメイン、文章、内部リンク、公開設定を大きく変えた場合です。
| SEOの確認項目 | 対応 |
|---|---|
| URL | 可能な限り維持する。変更時は旧URLから対応する新URLへ恒久転送する |
| canonical | 各ページの正規URLを新しい公開URLにそろえる |
| 内部リンク | 旧URLやテスト環境のURLが残っていないか確認する |
| noindex・robots | テスト用設定を本番へ残さない |
| サイトマップ | 新URLで更新し、Search Consoleから送信する |
| 計測 | GA4、Search Console、コンバージョン計測を引き継ぐ |
| 公開後 | 404、表示速度、検索登録状況、問い合わせ数を監視する |
URLを変更する移行では、GoogleのURL変更を伴うサイト移転の手順を参考に、旧URLと新URLを一対一で対応させます。URLを維持してサーバーだけを移す場合は、URLを変更しないサイト移転の手順も確認してください。
プロパゲートの見解:乗り換えの目的は「制作会社を変えること」ではなく、成果につながる運用体制を作ること
デザインを刷新しても、誰に何を伝え、どの行動につなげるかが曖昧なままでは、問い合わせは増えにくくなります。乗り換え時には、移行の安全性だけでなく、公開後に改善を続けられるかまで確認することが重要です。考え方の詳細は、プロパゲートのnote「問い合わせが増えるWEBサイト設計の教科書」で紹介しています。
乗り換え先のホームページ制作会社を選ぶポイント

制作実績や料金だけでなく、移行前の調査から公開後の運用まで説明できる会社を選びます。特に、次の4点を比較してください。
- 現在の契約・CMS・サーバーを確認してから見積もるか
- データ移行、SEO、メール設定の担当範囲が明確か
- 公開後の修正方法、対応日数、追加料金が分かるか
- ドメインや計測ツールを自社名義・自社権限で管理できるか
打ち合わせでは、「移行できないデータがあった場合」「公開日に不具合が起きた場合」「URLを変更する場合」の対応も確認します。比較方法を詳しく知りたい場合は、ホームページ制作サービスの料金・特徴・選び方を参考にしてください。
乗り換え後の運用も任せるならサブスクWEB制作
プロパゲートのサブスクWEB制作は、ホームページの制作から公開後の修正・更新まで依頼できるサービスです。現在のサイトから乗り換える場合は、契約状況、管理権限、受け取れるデータを確認し、引き継ぎ方法を整理したうえで制作を進めます。
「作り直すべきか、現行サイトを活かせるか分からない」という段階でも、まず現状を整理してから判断できます。料金や対応範囲は、サブスクWEB制作のサービスページで確認してください。
ホームページ制作会社の乗り換えに関してよくある質問
現在の制作会社にはいつ伝えるべきですか?
新しい制作会社へ相談し、必要なデータ、権限、移行方法、公開予定日を整理してから伝えるのが安全です。ただし、解約通知期限があるため、最初に契約書を確認してください。
独自ドメインはそのまま使えますか?
移管可能な契約であれば、同じドメインを継続して使えます。契約者名義、管理サービス、認証コード、移管ロック、更新日を確認します。DNS変更がメールに影響する場合もあるため、Webサイトとメールを分けて確認してください。
乗り換えると検索順位は下がりますか?
管理会社が変わるだけで必ず順位が下がるわけではありません。同じURLと主要コンテンツを維持し、canonical、内部リンク、サイトマップ、リダイレクトを適切に引き継ぐことで影響を抑えられます。公開後はSearch Consoleでエラーと検索状況を確認します。
制作会社がサイトデータを渡してくれない場合はどうすればよいですか?
契約書の著作権、データ譲渡、解約条件を確認し、受け取れる範囲を現在の制作会社へ書面で問い合わせます。データを取得できない場合は、公開中の情報を利用できる範囲で再構成する案を新しい制作会社へ相談してください。
乗り換えにはどのくらいの費用と期間がかかりますか?
サイトをそのまま移すか、CMSやデザインも変更するかで大きく変わります。ページ数、機能、データ取得、URL変更、メール設定、公開後の保守を分けて見積もり、公開希望日から逆算して旧契約の終了日を決めてください。
まとめ:ホームページ制作会社の乗り換えを安全に進めよう
ホームページ制作会社の乗り換えは、制作会社の比較から始めるのではなく、現在の契約、ドメイン、サーバー、CMS、メール、サイトデータ、計測ツールを整理することから始めます。
旧サイトを公開したまま新しい環境を準備し、表示・フォーム・メール・計測・SEO設定を確認してから切り替えれば、停止やデータ損失のリスクを抑えられます。公開後の運用方法まで比較し、乗り換えの目的を継続的な改善につなげましょう。


